会社を経営・維持するためにも、資金調達の活動は非常に大切です。
銀行融資・創業融資など、いろんな方法で資金調達は可能ですが、ほぼ全ての調達手法において、
- 申請方法や提出書類の作成
- 融資のための面談など
さまざまな場面で、経営者にとっては複雑な作業が連続するため、多くの時間と労力を取られがちです。
そこで、効率的に資金調達したいときに役立つのが、資金調達に長けた専門家に代行を依頼することです。
専門家に資金調達の代行を依頼することで、
- 資金調達にかける「時間の節約」
- 資金調達にかける「労力の節約」
- 資金調達の「成功可能性が上がる」
など、多くのメリットを享受することができます。
本記事では、専門家に資金調達の代行を依頼することで得られるメリット・デメリット、また、専門家選びのポイントまでをご紹介しますので、資金調達・資金繰りにお悩みの方はぜひ参考にしてください。
資金調達をプロに依頼するメリット6選
本章で資金調達をプロに依頼するメリット下記6つをご紹介いたします。会社の資金調達、資金繰りにお悩みの方は、プロへの依頼を検討してみましょう。
- 効率的に資金調達ができる
- 資金調達のスピードが上がる
- 資金に悩まず本業に集中できる
- 資金調達以外の経営アドバイスを受けられる
- 安い金利で融資を受けられることも
- 面談に同行してくれることも
1. 効率的に資金調達ができる
資金調達のプロは経験が豊富で、数多くの企業の資金調達をサポートしています。
そのため起業したばかりの人、経験が浅い人よりもはるかに知識もあり、書類の作成から企業に適した融資元探しなどを一括してサポートしてくれて、自分で一から探すよりも効率的です。
効率的に資金調達を行いたいなら、プロへの依頼が一番でしょう。
2. 資金調達のスピードが上がる
一般企業で本業をやりながら、資金調達の手続きに慣れているという方は多くいません。そのため、いざ資金調達を行おうとしても申請に手間取ることが多くあります。
プロに依頼すれば、融資元探しから下準備までスムーズに行ってくれるので、申請までがスピーディーになります。自分ひとりで用意した書類の不備で融資が遅れるという心配もありません。
融資のなかには自分で申し込んだ方が早く資金調達できるものもありますが、初心者が手を出して失敗するリスクを考えるとやはり専門家に準備をサポートしてもらう方が確実な近道です。
3. 資金に悩まず本業に集中できる
融資元を探す、書類を用意するなどの資金調達にかかる作業は、場合によっては本業に費やすべき時間を圧迫します。とくに繁忙期に差し掛かると、それどころではない状況に陥ってしまうこともあるでしょう。
資金調達をしなければならないのに、資金調達に時間をかけていると本業が疎かになる、という悪循環にはまってしまう経営者は少なくありません。
プロに資金調達を任せれば、その間しっかり本業に集中できます。負担を少しでも軽減するために、プロの力を借りるのもよいでしょう。
4. 資金調達以外の経営アドバイスを受けられる
専門家に資金調達を依頼すると、場合によっては資金調達以外のアドバイスを受けられます。資金繰りの改善や節税対策など、会社を経営するうえで欠かせないお金の相談ができるのです。
多くの企業の資金面を支えてきた経験によって、驚くような意見をもらえるかもしれません。
お金についての悩みがある場合は、このような相談を持ちかけてみましょう。
5. 安い金利で融資を受けられることも
依頼先によっては、通常よりも安い金利で融資を受けられる場合もあります。経営革新等認定支援機関であれば金利を安くしてくれる可能性がありますので、相談先にお悩みの方はこの機関かどうかをチェックしてみましょう。
認定されている機関であっても、融資の種類によっては金利は安くなりませんので、事前の確認と相談が大切です。
6. 面談に同行してくれる
銀行に融資の相談に行くのは、初心者にとっては非常に緊張するものです。事前にしっかり練習していても思うように伝えられない、予想外の質問をされて答えられないという可能性もおおいにあります。
しかしプロに相談していれば、場合によっては面談に同行してもらうことも可能です。プロがアドバイスをしてくれる、さらに融資元の質問にもしっかり答えてくれます。
代行会社によっては同行サービスがなかったり、事務所が遠方で駆けつけてもらえないこともありますので、事前にこのサービスを受けられるか確認しておきましょう。
資金調達をプロに依頼するデメリット3選
資金調達をプロに依頼すると、スムーズに作業が行える、本業に集中できるなどのメリットがあります。
ですが、その分のデメリットについても確認しておく必要があります。資金調達をプロに依頼する場合のデメリットを3つご紹介いたします。
1. 依頼する費用がかかる
コンサルタント会社に資金調達を依頼する場合、当然ですが費用が発生します。着手金・成功報酬と、その会社によって費用の内訳は違います。
1000万円の資金を調達したとしても、かなり費用を取る会社だと、成功報酬として100万〜200万円程度は差し引かれることもあります。
この金額は代行会社によっても大きく異なるので、よりコストを削減したい場合は、
- 着手金がない
- オプション料金もない
- 顧問契約も必要がない
- 成功報酬の割合が低い
そんな、資金調達の代行会社を選びましょう。
2. 会社選びが重要
資金調達をしてくれるプロはどこでも同じサービスをしてくれるわけではありません。会社によってサービス内容が大きく違います。
そのため、自分の企業にぴったりな資金調達代行会社をしっかり探す必要があります。
複数の会社に相談して比較するのには時間も(場合によっては)費用もかかりますが、しっかり情報収集をしなければ金銭面以上の損失がでる可能性もあります。
会社選びに時間がかかりすぎるということのないように、それでいて会社選びを失敗しないように注意しましょう。
3. 長期間の利用には向かないことも
顧問契約が必須の代行会社、および、税理士などの士業に依頼すると、資金調達がスムーズになりますが、その分費用もかさみます。
便利だと思って使い続けていると支払わなければならないコストが増え、後々経営を圧迫する可能性も出てきます。
資金調達・融資の方法に慣れていない間に利用しつつ、資金繰りがスムーズになるまで、と期限を決めておくのもおすすめですが、代行会社や税理士のなかには、資金繰りについてのアドバイス、節税対策についてのアドバイスをしてくれる会社もあります。
契約を続けていてメリットが多いか、デメリットの方が多いかを考えてみましょう。
資金調達を依頼する会社の選び方4つのポイント
資金調達をプロに依頼する際は、依頼する会社選びも重要です。失敗しない選び方をするためにはどのような点に注意すればいいのかをチェックしていきましょう。
1. 無理のない費用で依頼できるか
コンサルタント会社に依頼すると資金調達を有利にしてくれるというメリットがありますが、もちろんタダではありません。依頼する際には、費用がかかります。この費用の高さについて、事前に確認しておきましょう。
費用が高すぎると資金繰りがうまくいかなくなったときに負担になってしまいます。
反対に、費用が安い分サポートが手薄な代行会社もたくさんあります。自分がまかなえる範囲内の費用で、サービスが充実している、コストパフォーマンスのよい会社を見つけましょう。
2. 事務所までのアクセスは良好か
依頼する会社が会社の近くにある、または、遠くても対面で相談してくれるサービスであるかも確認しておいてください。
近年はインターネット上でのやりとりで簡単に相談できます。メールや電話だけでなく、ビデオチャットでの相談も可能です。しかし、やはり直接会って相談できるのは依頼する側にとっては心強いです。
近くにすぐ相談できる人がいると思うだけで安心感もあります。同じ都道府県内に事務所がある、もしくは、ネットワークが全国にある、という程度でもよいので、依頼を検討している会社の立地やサービス範囲についてもチェックしておきましょう。
3. 過去にどのような実績があるか
依頼を検討している会社や税理士の、過去の実績を確認しましょう。
会社や税理士によって、得意な企業、苦手な企業は違います。なかには億を超えるような大型の案件ばかり取り扱っている会社や、逆に数千万円の小〜中規模な案件を得意としている会社もあります。
自身の会社の規模に合わせて、そのような案件を得意としている会社を選べば相談もしやすいですし、また会社側も、過去の実績からよりその企業に合った融資を紹介してくれます。
過去の実績はホームページや資料などでも確認できますが、より詳しく知りたい場合は相談する際に忘れずに質問するようにしましょう。
4. どこからどこまでサポートしてくれるか
資金調達の代行会社を選ぶ際は、どこからどこまでをサポートしてくれるかという点にも注目しなければなりません。
先ほどもご説明した通り、費用が安くてもサポートが手薄であれば自分の負担が増えます。書類作成だけではなく、融資元探しから資金調達、資金繰り、さらにお金にまつわる相談まで受け付けてくれるかどうかをチェックしましょう。
サービス内容のなかでも、自分には不要だと感じるサービスがあればそれは費用の無駄遣いです。
資金調達代行会社ごとのサービス内容、またコースごとの違いなどをよく確認し、いざというときに頼れる会社を選ぶことも大切です。
資金調達を自分で行うことの難しさ
資金調達は自己資金、親族などからの借金、その他の融資など、さまざまな方法があります。
しかしいずれの方法も、自分ひとりで行うのは大変です。自己資金を貯めるまでに時間がかかったり、お金を借りることで人間関係が悪化する可能性もあります。
融資元を探す、書類を準備する、申請するといった過程は、簡単そうに見えて初心者には非常にレベルの高いことです。資金調達に失敗しても、自分ひとりで行ったことであれば誰もサポートしてくれません。
やはり、少しでも資金調達方法に不安がある方は最初はプロに依頼することをおすすめします。
資金調達を自分で行う際に注意すること3つ
資金調達をプロに任せず自分で行う場合の注意点をご紹介いたします。
プロに依頼するとなにかとメリットが多いですが、依頼料がかかってしまうというデメリットもあります。ひとりでも資金調達はできますが、その際は慎重に進めていくようにしましょう。
1. 周囲との人間関係に注意する
自己資金でも資金調達が足りない場合、すぐに思いつくのが親族や知人・友人からお金を借りるという方法です。利息の支払いもなく、頼みやすく、期限も比較的融通が効くなどのメリットがあります。
しかし、お金を貸してほしいと言われるだけで拒否反応を起こす人もいますし、返済が遅れることで人間関係も悪化します。
大切な親族、知人・友人を失ってしまう事態にもなりかねません。親しい仲であっても、お金を借りる場合はきちんと返済計画を立て、書面でのやり取りも残しておくようにしましょう。
2. 利率をきちんと計算する
自分で資金を調達する際、忘れてはならないのが利率についてです。資金繰りが厳しくなると、利息金の返済だけでも手一杯になってしまいます。
融資を受ける際には、事前に利率を計算し、無理なく返済を続けられるかを考えましょう。どんぶり勘定ではない綿密な返済計画、事業計画を作成することも大切です。
3. 融資を受けられるまでの期間の資金
融資を申請しても、実際にお金を借りられるまでには数ヵ月かかることも多いです。
書類に不備があるとさらに借りられるまでの期間が長くなります。その間の資金調達についても考えておきましょう。また、自分が経営する会社にぴったりな融資元を探すのにも時間がかかります。
その融資元から借りるメリット、デメリットを比較したり、より有利にお金を借りられる方法はないかと探す内にどんどん時間だけが過ぎていくということも珍しくありません。
融資を受けられるまでの期間をやりくりできるだけの自己資金を準備しておきましょう。
【まとめ】まずは気軽に相談してみよう
資金調達を、一から自分で行うのは非常に大変な仕事です。時間も労力もたくさん取られ、本業に集中できなくなってしまうことも多々あります。
そんなときに役立つのが、資金調達の専門家へ業務を代行することです。資金調達のアドバイス、書類作成、申請などを代行し、会社経営が初めての方、資金調達の方法に自信がない方のサポートをしてくれます。
資金調達代行会社に資金調達を依頼するとどのようなメリットがあるのか、またどのような会社を選ぶべきなのかを考えてみましょう。
私たち「中小企業の資金調達プロ.com」のような資金調達をサポートしてくれる会社の多くは、無料の相談を受け付けています。
「どのようなことに悩んでいるのか」を伝えた上で、どんな実績があるのか、何をサポートしてほしいのかなど、まずは相談してみましょう。