エンジェル投資家とマッチングするにはさまざまな方法があり、特にシード期やプレシード期の企業は「最初の資金」を得る手段として有効活用しています。
エンジェル投資家とのマッチング方法を探している方は、以下のようなお悩み・疑問をお持ちではないでしょうか?
「エンジェル投資家と出会うのにおすすめのマッチングサイトを知りたい」
「マッチングサイト以外にエンジェル投資家を見つける方法はある?でも騙されるのは怖い」
「エンジェル投資家とマッチングできたとしても、出資を受けられるかわからない…」
エンジェル投資家とのマッチングに成功し、多額の出資を受けられると、資金繰りの安定化を図りながら企業の成長スピードを加速させることができます。
結論、以下のマッチングサイトを活用すれば、自社にピッタリのエンジェル投資家を効率的に見つけられるでしょう。
◆エンジェル投資家とのマッチングにおすすめのサイト10選
| 分類1. 実名制・承認制のプラットフォーム(信頼性重視) | おすすめ1. ANGEL PORT(エンジェルポート) おすすめ2. StartupList(スタートアップリスト) おすすめ3. Founder(ファウンダー) おすすめ4. PROTOCOL(プロトコル) おすすめ5. Angel Fund(エンジェルファンド) |
|---|---|
| 分類2. 株式投資型クラウドファンディングプラットフォーム(不特定多数からの少額調達) | おすすめ6. FUNDINNO(ファンディーノ) おすすめ7. Unicorn(ユニコーン) おすすめ8. イークラウド おすすめ9. CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤーエンジェルズ) |
| 分類3. 専門的なマッチング特化型サイト | おすすめ10. Smart Pitch(スマートピッチ) |
マッチングサイトだけでなく、以下の方法も組み合わせることで、資金調達の成功率をさらに高められます。
「オフライン/紹介」でエンジェル投資家を見つける6つの方法
- 方法1. 信頼できる知人・専門家からの紹介(リファラル)
- 方法2. ピッチイベント・ビジネスコンテストへの参加
- 方法3. 交流会・イベント・セミナーへの参加
- 方法4. SNS(Facebook / X / LinkedIn)を通じたダイレクトアプローチ
- 方法5. ベンチャーキャピタル(VC)からの紹介
- 方法6. アクセラレータープログラムの活用
ただし、目的やビジョンが曖昧なままだと、エンジェル投資家に不信感を与えてしまい、十分な出資を受けられなくなるでしょう。資金調達を成功させるには、エンジェル投資家が重視するポイントを把握し、事業の魅力を最大限に伝えることが大切です。
筆者は「融資代行プロ」という成果報酬型の「資金調達コンサル」サービスで、これまで多くの会社のエンジェル投資家からの資金調達をご支援してきました。

- 資金調達・財務コンサル会社の経営者
1.融資コンサル|融資代行プロ
2.財務コンサル|御社の財務責任者
3.社外CFOサービス|御社の社外CFO
4.事業計画書の作成代行サービス - 経営コンサル会社の経営者
新規事業コンサル|(株)Pro-D-use - その他、エクイティ支援実績なども多数
これまでの支援実績
創業前後の法人〜売上80億の法人
1人法人〜個人事業主
調達額「200万円」〜「9.5億円」
多業界の資金調達 / 財務コンサル実績
本記事では、資金調達のプロである筆者が、「エンジェル投資家とのおすすめマッチングサイト」や「出資を受けるコツ」等、以下の内容を丁寧に解説します。
エクイティ支援の現場で培ったリアルで濃い内容なので、「ブックマーク」して、あとから何度も読み返すことをオススメします。
- エンジェル投資家とのマッチングでおすすめのサイト
- エンジェル投資家を見つける方法
- エンジェル投資家の探し方・出資を受けるコツ
- エンジェル投資家のメリット・デメリット
「信頼できるエンジェル投資家と出会いたい」「返済不要の資金で経営を安定させたい」とお考えの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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エンジェル投資家とのマッチングにおすすめのサイト10選
エンジェル投資家とのマッチングサービスは、投資家と起業家が抱える「ニーズはあるのに出会う機会がない」という課題を背景に生まれました。
エンジェル投資家とのマッチングにおすすめのサイトは、以下のとおりです。各サイトの特徴に応じて、3つのカテゴリに分類しました。
◆エンジェル投資家とのマッチングにおすすめのサイト10選
| 分類1. 実名制・承認制のプラットフォーム(信頼性重視) | おすすめ1. ANGEL PORT(エンジェルポート) おすすめ2. StartupList(スタートアップリスト) おすすめ3. Founder(ファウンダー) おすすめ4. PROTOCOL(プロトコル) おすすめ5. Angel Fund(エンジェルファンド) |
| 分類2. 株式投資型クラウドファンディングプラットフォーム(不特定多数からの少額調達) | おすすめ6. FUNDINNO(ファンディーノ) おすすめ7. Unicorn(ユニコーン) おすすめ8. イークラウド おすすめ9. CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤーエンジェルズ) |
| 分類3. 専門的なマッチング特化型サイト | おすすめ10. Smart Pitch(スマートピッチ) |
マッチングサイトを活用すれば、出資に意欲的なエンジェル投資家に向けて、効率的にアプローチできます。
ただし、サイトの安全性や投資家とのやり取りによってトラブルに発展するリスクもあるため、サービス選びは慎重に行わなければなりません。それぞれのメリット・デメリットを把握し、自社の目的に合うマッチングサイトを見つけましょう。
分類1. 実名制・承認制のプラットフォーム(信頼性重視)
実名制・承認制のプラットフォームは、投資家の顔写真やポートフォリオをもとに起業家が資金提供者を選定し、直接アプローチする仕組みです。
具体的には、以下5つのサイトがあります。
- おすすめ1. ANGEL PORT(エンジェルポート)
- おすすめ2. StartupList(スタートアップリスト)
- おすすめ3. Founder(ファウンダー)
- おすすめ4. PROTOCOL(プロトコル)
- おすすめ5. Angel Fund(エンジェルファンド)
上記のサイトでは、運営側による事前審査が行われ、投資家の名前も実名で公開されるなど、信頼性や透明性の高さが特徴です。
おすすめ1. ANGEL PORT(エンジェルポート)
ANGEL PORT(エンジェルポート)は、「エンジェル投資家のみ」が登録しているマッチングサイトです。Facebookの個人認証で登録・利用する仕組みのため、エンジェル投資家と起業家全員が実名を公開しており、信頼性の高いサイトだといえます。
エンジェル投資家のプロフィールだけでなく、これまでの経歴や過去の投資実績、ビジネスに対する考え方をまとめたインタビュー記事が公開されている点が大きな特徴です。プロフィール情報だけではわからない、「投資家の関心分野」や「企業を評価するポイント」を具体的に把握できるため、資金調達の成功率を高められます。
ANGEL PORTの詳細情報を、下記にまとめました。
▼「ANGEL PORT」の詳細情報
| 起業家の登録者数 | 不明 |
| 投資家の登録者数 | 不明 |
| 月額料金 | 無料 |
個人間でやり取りできるメッセージ機能を活用すれば、出資相談だけでなく、興味を持ってくれた投資家から経営アドバイスも受けられます。ただし、条件に合うエンジェル投資家を効率的に探す「検索機能」がないため、資金調達までに時間がかかりやすい点には注意が必要です。
投資家の人柄や価値観を十分に理解した上で、誰に出資を相談するか慎重に選びたい方は、ANGEL PORTの利用を前向きに検討しましょう。
参考:ANGEL PORT
おすすめ2. StartupList(スタートアップリスト)
StartupList(スタートアップリスト)は、起業家と投資家がそれぞれの希望条件に合うパートナーを検索できる、国内最大級のマッチングサイトです。
厳正な審査を通過した投資家のみが利用できるサービスのため、起業家は信頼性の高い投資家の中から最適な相手を見つけられます。エンジェル投資家だけでなく、VC(ベンチャーキャピタル)やCVC とマッチングできる点も魅力です。
検索画面からエンジェル投資家を検索・比較し、気になる投資家に「コンタクトオファー」を送ることで、直接やり取りができます。
StartupListの詳細情報は、以下のとおりです。
▼「StartupList」の詳細情報
| スタートアップの登録者数 | 10,052社(2025年11月時点) |
| 投資家の登録者数 | 3,183名(2025年11月時点) |
| マッチング数(累計) | 7,895件(2025年11月時点) |
| 月額料金 | 無料 ※投資家の情報を自ら「検索」「比較」「連絡」する場合は月額16,500円のシステム利用料が必要 |
StartupListは、利用者向けのサポート体制が充実しており、サービス利用時の疑問点や資金調達に関する不安を気軽に相談できる点が大きなメリットです。
なお、起業家は無料登録するだけで、審査を通過した3,000名以上の投資家からコンタクトオファーを受け取れます。
毎月最終火曜日には会員限定のピッチイベントが開催されており、実際に投資家と対面で話すことで、出資者を見つけるチャンスを広げられるでしょう。プレゼンテーション後には、複数の投資家とディスカッションできる時間が設けられているため、事業計画をブラッシュアップしたい企業にもおすすめです。
ただし、自社にマッチするエンジェル投資家を自分で検索・比較したい場合は、月額16,500円の利用料が発生する点に注意しましょう。
参考:StartupList
おすすめ3. Founder(ファウンダー)
Founder(ファウンダー)は、起業家の登録者数3万人以上、投資家の登録者数7,000人以上を誇る、日本最大級のエンジェル投資家とのマッチングサイトです。
無料の会員登録後に「起業家情報」や「事業内容」を入力すると、すぐにサイト上で公開され、投資家からの連絡を受け取れます。
創業10期目、年商10億円規模のベテラン経営者も利用でき、1,000万円以上の資金調達を実現できる点も大きなメリットです。
また、サイト上には誰でも気軽に事業計画を提出できます。出資の有無を問わずコメントをもらえる機能もついているため、事業計画のブラッシュアップに役立てられるでしょう。
Founderの詳細情報を、下記にまとめました。
▼「Founder」の詳細情報
| 起業家の登録者数 | 38,578名(2025年11月時点) |
| 投資家の登録者数 | 7,170名(2025年11月時点) |
| 月額料金 | ・お試しプラン:10,780円/月(税込) ・ビギナープラン:7,260円/月(税込) |
Founderでは、メッセージ送信機能の利用対象を有料プラン登録者のみに限定することで、悪質な起業家や投資家を排除しています。有料プランは、「お試しプラン(10,780円/月)」と、「ビギナープラン(7,260円/月)」の2種類があり、他のサイトに比べると料金は高めです。
その分、投資家がメッセージを送る際は本人確認が義務付けられているなど安全性も高いため、信頼性できる投資家をスムーズに見つけられる可能性があります。
参考:Founder
おすすめ4. PROTOCOL(プロトコル)
PROTOCOL(プロトコル)は、本田圭佑氏によって設立された「スタートアップ特化型SNS」のプラットフォームです。資金調達の枠を超えて、「起業家」「投資家」「求職者」の三者が1つのプラットフォームに集まっている点が最大の特徴といえます。
「TOSHIKA DB(投資家データベース)」機能を活用すれば、起業家が自ら投資家を検索し、直接アプローチすることが可能です。「Asian Startup Community」を掲げ、国境を超えた交流を目指しているため、アジアや海外の投資家とのつがなりも期待できるでしょう。
また、経済メディア「PIVOT」と共同でピッチイベント「ANGELS」を開催しており、有名投資家へのアピールやメディア露出の機会も提供されています。
PROTOCOLの詳細情報は、以下のとおりです。
▼「PROTOCOL」の詳細情報
| 起業家の登録者数 | 不明 |
| 投資家の登録者数 | 不明 ※α版公開から4ヶ月で利用者の国数が50カ国を突破した実績あり |
| 月額料金 | 無料 ※主要なマッチング機能や新資金調達ツールは「完全無料」で利用可能 |
PROTOCOLには、株式発行による資金調達(エクイティ)だけでなく、スタートアップの経営課題を包括的に支援する、以下のシステムが構築されています。
- 融資による資金調達の支援(PROTOCOL Startup Debt)
- M&A支援
- 補助金検索
- 請求書の現金化(PROTOCOL IRM) など
人材採用機能(有料)も備えており、資金調達と採用活動をワンストップで行える点もメリットです。
ただし、他のマッチングサイトとは異なり、投資家が登録する際の「審査」や「本人確認」の仕組みが明示されていない点には注意しましょう。運営側による審査が機能していない可能性もあるため、マッチングした投資家の信頼性については、起業家自身で入念に確認する必要があります。
低コストで投資家を探しつつ、グローバルな投資家へのアプローチやピッチイベントでのPR活動を行いたい起業家には、PROTOCOLがおすすめです。
参考:PROTOCOL
おすすめ5. Angel Fund(エンジェルファンド)
Angel Fund(エンジェルファンド)は、起業家とエンジェル投資家のマッチングに特化した、完全無料のマッチングサイトです。出資に限らず、「融資」や「社内ベンチャー(企業内に設立された独立組織)」など、幅広いタイプから希望に合った投資形態を選べます。
起業家は、事業計画に興味を持った投資家から連絡を受けられるのはもちろん、自分から直接コンタクトを取ることも可能です。
Angel Fundの詳細情報を、下記にまとめました。
▼「Angel Fund」の詳細情報
| 起業家の登録者数 | 不明 |
| 投資家の登録者数 | 不明 |
| 月額料金 | 無料 |
Angel Fundは、事業計画の投稿数に制限がないため、各事業に合った投資家を見つけやすいのが特徴です。事業計画の保留機能や非公開機能を活用すれば、ビジネスアイデアを投資家以外に知られる心配もありません。
投資家の検索機能では、「投資可能金額」「都道府県」「年代」などの条件を指定して絞り込めるため、マッチングまでの時間を大幅に短縮できます。
ただし、投資家の実名は公開されておらず、他のサイトに比べると信頼性がやや低い点には注意が必要です。
参考:エンジェルファンド
分類2. 株式投資型クラウドファンディングプラットフォーム(不特定多数からの少額調達)
株式投資型クラウドファンディングプラットフォームは、インターネット上を介して、不特定多数の個人投資家から幅広く資金を調達する仕組みです。
具体的には、以下4つのサイトがあります。
- おすすめ6. FUNDINNO(ファンディーノ)
- おすすめ7. Unicorn(ユニコーン)
- おすすめ8. イークラウド
- おすすめ9. CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤーエンジェルズ)
個人投資家が税制上の優遇を受けられる「エンジェル税制」の対象に当てはまる企業であれば、より多くの投資家から資金を集められるでしょう。
おすすめ6. FUNDINNO(ファンディーノ)
FUNDINNO(ファンディーノ)は、国内シェアNo.1の株式投資型クラウドファンディング(ECF)プラットフォームです。専門チームによる厳格な審査を通過した企業のみが、約10万人の「ファン投資家」コミュニティから資金調達を集められます。
つまり、多数の個人投資家に対し、インターネットを通じて「1対多」の公募形式によるエクイティファイナンスを実施できるのです。
また、専門チームは審査だけでなく、事業計画に関する相談から資金調達方法の提案まで、伴走型で支援してくれます。そのため、2023年〜2024年にかけての案件成約率は約80.3%と非常に高く、審査を通過できるかどうかが資金調達の成功に直結するといえるでしょう。
FUNDINNOの詳細情報は、以下のとおりです。
▼「FUNDINNO」の詳細情報
| 累計成約案件数 | 590件以上(2024年10月15日時点) |
| 投資家の登録者数 | 約10万人 |
| 累計成約額 | 150億円突破 |
| 料金 | 成約手数料:調達額の15%または18%(税別) ※掲載料は不明 |
成約時の手数料は高めですが、助成金を活用することで、最大3分の1まで減額できる制度が設けられています。平均成約単価は約3,400万円、最大で約1億円(国内最高額)の実績があり、シード期からプレシリーズAの資金調達方法としておすすめです。
また、FUNDINNOでは、国内初の未上場株式セカンダリー市場「FUNDINNO MARKET」によって、投資家が株式を売買しやすい環境が整えられています。
さらに、プロ投資家から直接出資を受けられる「FUNDINNO PLUS+」は、ECFに続く大規模な資金調達を実現できる仕組みが構築されている点が魅力です。
ただし、成約手数料が15〜18%と高い点や、資金調達後は多数の株主に向けて継続的なIR配信が必須となる点には注意しましょう。
参考:FUNDINNO
おすすめ7. Unicorn(ユニコーン)
Unicorn(ユニコーン)は、厳正な審査を通過したスタートアップのみが利用できる「株式投資型クラウドファンディング」サイトです。
最大の特徴は、投資家と起業家の双方に厳格な審査基準が設けられている点で、投資家には「資産200万円以上」「投資経験1年以上」などの適格要件が求められます。
起業家は、「予備審査」「マネジメントインタビュー」「本審査」を含む、6ステップの審査を通過しなければなりません。審査を通過すると、Unicornが選定した企業の株式として、インターネット上で公募・販売する形式で資金調達が行われます。
Unicornの詳細情報は、以下のとおりです。
▼「Unicorn」の詳細情報
| 起業家の登録者数 | 590件以上(2024年10月15日時点) |
| 投資家の登録者数 | 約10万人 |
| 料金 | ・審査料:無料 ・成約手数料:調達額の20%(税別) |
Unicornでは、株式発行に関する法務や募集画面の作成など、資金調達のプロセス全体で「総合サポート」を受けられます。投資家の登録時には、ログイン情報が「簡易書留(転送不可)」で郵送されるなど、厳格な本人確認手続きが採用されている点もメリットです。
ただし、株式投資型クラウドファンディングの法規制上、年間の資金調達額は1億円未満に限定される点に注意しましょう。また、成約時の手数料は20%と高く設定されているため、差し引かれる金額も見込んだ上で資金調達を行うことが大切です。
参考:UNICORN
おすすめ8. イークラウド
イークラウドは、未上場のベンチャー企業が「株式投資型クラウドファンディング(ECF)」を通じて、一般の個人投資家から資金を調達できるプラットフォームです。VC(ベンチャーキャピタル)経験者が運営しているサイトで、公募開始前にはVCと同様の厳格な審査が実施されます。
「応援投資型クラウドファンディング」というコンセプトを掲げ、投資家が企業のアンバサダーや初期ユーザーとなるシステム構築を目指しているのが特徴です。
審査を通過すると、VC経験者による募集ページの作成支援や、投資家との関係構築を支援する「SR(Shareholder Relations)サポート」を受けられます。
イークラウドの詳細情報は、以下のとおりです。
▼「イークラウド」の詳細情報
| 資金調達支援企業数 | 約40社(2024年12月時点) |
| 累計調達支援額 | 10億円(2024年12月時点) |
| 1社あたりの平均調達額 | 約3,000万円 |
| 月額料金 | 無料(掲載料・相談料は不要の成功報酬型) 【募集成立時の成功報酬】 ・調達額5,000万円以下の部分:22%(税込) ・5,000万円超の部分:16.5%(税込) |
イークラウドでは、資金調達後のSRサポートに加え、「新株予約権」スキームの活用に関する法務・実務面での支援も受けられます。相談から着金まで、最短「約1ヶ月」というスピード感も大きなメリットです。
東京都の助成金制度(最大1,000万円)が適用される場合もあり、創業10年未満の都内企業であれば、手数料負担を大幅に軽減できる可能性があります。
ただし、公募開始前の審査は難易度が高く、事業計画書や決算書など多数の資料提出が求められる点に注意しましょう。資料を提出したからといって、必ずしも全ての企業が通過できるわけではありません。
イークラウドは、多くの個人投資家を「応援団(ファン)」として巻き込みたい企業や、VCレベルの審査を通過して自社の信頼性を高めたい企業におすすめです。
参考:イークラウド
おすすめ9. CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤーエンジェルズ)
CAMPFIRE Angels(CF Angels)は、エンジェル投資家とのマッチングに特化した、株式投資型クラウドファンディングプラットフォームを指します。
最大の特徴は、「審査を通過した起業家」と、認定公認アンバサダーを中心とする「審査済みの投資家」のみが登録できるクローズドな環境です。
起業家は、将来的な株式発行型クラウドファンディングの実施を前提に、リード投資家候補のエンジェル投資家と早い段階でコンタクトが取れます。一般投資家からの「応援株主」集めをリードしてくれるエンジェル投資家と出会うことで、資金調達の成功率を高められるでしょう。
投資家にとっては、まだ市場に出ていない質の高いスタートアップと先行して交渉できる点が大きなメリットです。
CF Angelsの詳細情報を、以下にまとめました。
▼「CF Angels」の詳細情報
| 起業家の登録者数 | 非公開(CAMPFIRE Angelsの審査通過企業のみ) |
| 投資家の登録者数 | 非公開(CAMPFIRE Angelsが認定した公認アンバサダーが中心) |
| 月額料金 | 起業家・投資家ともに完全無料(登録料、月額料、成功報酬すべて無料) |
CF Angelsは、個人のエンジェル投資家とのマッチングに特化したプラットフォームのため、ベンチャーキャピタル(VC)やCVCの登録がありません。
起業家がサイトを利用するには、まずCF Angelsの審査に応募し、通過することが必須条件です。審査通過後は、ECFによる一般投資家からの資金調達も見据えた「応援株主」のコミュニティ形成を支援する必要があります。
将来的な株式投資型クラウドファンディングの実施が前提となるため、ECFを計画していない起業家は利用できない点に注意しましょう。登録者数は「非公開」にされているなど、StartupListのようなオープン型の大規模プラットフォームとは性質が異なる点も押さえておくべきです。
しかし、ECF前の先行マッチングを目的としているため、エンジェル投資とECFを両立させたい企業にとって、最適なプラットフォームだといえます。
参考:CF Angels
分類3. 専門的なマッチング特化型サイト
専門的なマッチング特化型サイトでは、「M&A」「融資」「コンサルティング」などを軸に、独自のアプローチで資金調達を支援します。
エンジェル投資における専門的なマッチング特化型サイトは、以下のとおりです。
- おすすめ10. Smart Pitch(スマートピッチ)
以下で、詳しい内容を解説します。
おすすめ10. Smart Pitch(スマートピッチ)
Smart Pitch(スマートピッチ)は、スタートアップが投稿した「ピッチ動画」を通じて、投資家と繋がるマッチングプラットフォームです。
スタートアップは、5分程度のピッチ動画をアップロードするだけで、複数の投資家に事業の魅力をアピールできます。投資家にとっては、場所を問わず多くのピッチ動画を視聴でき、興味を持った企業へ気軽に連絡を取れる点がメリットです。
登録投資家は、ベンチャーキャピタル(VC)やCVCが中心ですが、著名なエンジェル投資家が参加するオンラインピッチイベントも、過去に開催されています。アップロードされた動画は、運営側が実際に視聴した上で分類・整理されるため、投資家は関心分野に応じて効率的に閲覧できる仕組みです。
Smart Pitchの詳細情報を、以下にまとめました。
▼「Smart Pitch」の詳細情報
| スタートアップの登録者数 | 500社以上(2024年6月11日時点) |
| 投資家の登録者数 | 200社以上(2024年6月11日時点) |
| 月額料金 | スタートアップ、投資家ともに無料(月額0円) |
Smart Pitchでは、ピッチ動画の制作・撮影サポートがオプションとして提供されているため、動画作成のノウハウがない起業家でも安心して利用できます。
ただし、起業家が投資家を検索できる機能については明記されておらず、基本的には投資家からの連絡を待たなければなりません。また、累計のマッチング数や、資金調達実績などの統計データも公開されていないため、実際の成約率は未知数です。
とはいえ、資料だけでは伝わりにくい自社の魅力を「動画」でアピールしたい方や、無料で資金調達のチャネルを増やしたい方にとっては、魅力的なサービスだといえます。
参考:Smart Pitch
マッチングサイトだけじゃない!「オフライン/紹介」でエンジェル投資家を見つける6つの方法
マッチングサイト以外に、オフラインや知人からの紹介等でエンジェル投資家を見つける具体的な方法は、以下の6つです。
- 方法1. 信頼できる知人・専門家からの紹介(リファラル)
- 方法2. ピッチイベント・ビジネスコンテストへの参加
- 方法3. 交流会・イベント・セミナーへの参加
- 方法4. SNS(Facebook / X / LinkedIn)を通じたダイレクトアプローチ
- 方法5. ベンチャーキャピタル(VC)からの紹介
- 方法6. アクセラレータープログラムの活用
マッチングサイトと組み合わせて活用しながら、自社に合うエンジェル投資家を効率的に見つけましょう。
方法1. 信頼できる知人・専門家からの紹介(リファラル)
信頼できる知人や専門家からの紹介は、エンジェル投資家と出会う手段として最も確実性が高い方法です。実際、エンジェル投資に成功した起業家の約7割が「紹介経由」というデータもあります。
投資家にとって、信頼できる第三者からの紹介は安心感につながるため、いきなり連絡を取るよりも信用を得やすいでしょう。知人や専門家からの紹介であれば、事業計画をチェックせずに出資を決めてくれる場合もあります。
効率よくエンジェル投資家とマッチングするためには、以下のような人脈を活用するのがおすすめです。
- 過去に働いていた会社
- 起業家仲間
- 起業経験のある友人や同僚
- 税理士や弁護士 など
エンジェル投資家の紹介を依頼する際は、自分のビジネスモデルや将来のビジョン、投資家に求める条件などを明確に伝えましょう。
投資家との面談後は、どのような結果でも紹介者に感謝の気持ちを伝え、定期的な経過報告を行うことで安定した関係構築につながります。出資を断られた場合は、丁寧に理由を確認し、次につなげる姿勢を持つことが、資金調達を成功させる上で大切です。
方法2. ピッチイベント・ビジネスコンテストへの参加
「ピッチイベント・ビジネスコンテスト」は、スタートアップや起業家が参加するプレゼンテーション大会です。自社の事業計画を制限時間内にプレゼンテーションし、投資家から出資を募ります。人脈が少ない、または広く可能性を探りたい場合に効果的な方法です。
これらのイベントは、複数の投資家に対して「経営者としての熱意」や「ビジネスモデル」を直接アピールできる点が最大のメリットといえます。審査員や観客としてエンジェル投資家が参加しているケースも多いため、事業の魅力が伝われば、理想の投資家とマッチしやすくなるでしょう。
コンテストで入賞し、メディアに取り上げられると、さらに多くのエンジェル投資家から注目され、資金調達の成功率を高められます。
ただし、プレゼンテーションの質が低いと投資家からの評価に悪影響を及ぼし、出資を受けにくくなる点に注意が必要です。
そのため、ピッチイベントやビジネスコンテストに参加する際は、説得力のある資料作成やプレゼン練習など、事前準備を徹底しましょう。地方の小規模なピッチコンテストなど、ハードルの低い場から参加し、フィードバックを得て改善を重ねるのもおすすめです。
貴重な機会を逃さないよう、「TORYUMON」「StartupListピッチ」「IVS LAUNCHPAD」などの定期的に開催されているイベントもチェックしておきましょう。
方法3. 交流会・イベント・セミナーへの参加
エンジェル投資家や起業家、経営者が集う交流会やセミナーは、オンラインでは伝わりにくい熱意や人柄をアピールし、人間関係を構築できるという点で価値が高いといえます。
実際にコミュニケーションを取ることで、「どの程度積極的に支援してくれるのか」「価値観が一致しているか」など、相手の人柄をある程度把握できる点もメリットです。
その場で投資家を見つけられなくても、他の起業家や経営者と知り合うことで、エンジェル投資家を紹介してもらえる可能性もあります。交流会での出会いは「一期一会」で終わらせず、その後も数回にわたって別の場で会うなど、接触回数を重ねて信頼関係を築くのがポイントです。
交流会・イベント・セミナーでエンジェル投資家を見つけるには、30秒〜1分程度で事業の本質を伝えられる「エレベーターピッチ」を準備しておきましょう。一方的な売り込みではなく、投資家の話を丁寧に聞いたり、名刺交換した相手に素早くお礼のメールを送ったりすることも、信頼関係を構築する上で重要です。
どの交流会に参加すべきか迷う場合は、「日本スタートアップ支援協会」が開催しているセミナーやイベントを活用してみてください。地元の創業支援センターや自治体が開催している地域密着型の交流会も、積極的に参加を検討しましょう。
方法4. SNS(Facebook / X / LinkedIn)を通じたダイレクトアプローチ
SNSを通じたダイレクトアプローチは、コストをかけずに投資家の人柄を確認した上で、直接やり取りできる方法です。投資家のプロフィールや投稿を通じて、「何の分野に興味があるのか」「どのような企業を支援したいと考えているのか」を詳しくチェックできます。
投資家が関心を持つ情報や、ビジネスの進捗、業界トピックに関する情報を定期的に発信すれば、エンジェル投資家に認知される可能性も高まるでしょう。
ただし、SNSは効率的なマッチング方法である反面、投資家からのリアクションを得る難易度は非常に高いといえます。だからといって、起業家がSNS上で不特定多数の投資家に向けて出資を募集すると、金融商品取引法の規制対象となる可能性があるため、避けるべきです。
SNSでエンジェル投資家とマッチングするためには、以下のポイントを意識しましょう。
- プロフィールに事業内容や実績などの情報を盛り込む
- 有益な情報発信を通じて認知度を高める
- 1つのメッセージで全体像を把握できるDMを作成する など
まずは起業家としての認知度を高め、少しずつ関係を構築していくことで、SNS経由でも自社にピッタリのエンジェル投資家を見つけられます。
方法5. ベンチャーキャピタル(VC)からの紹介
ベンチャーキャピタル(VC)との繋がりがある場合は、そのネットワークを活用して、エンジェル投資家を紹介してもらうことも検討しましょう。
「ベンチャーキャピタル」は、将来の成長が期待される未上場のスタートアップやベンチャー企業に対して、株式取得を目的に資金を提供する投資会社です。
普段から多くの投資家と繋がりがあり、各投資家の得意分野を把握しているため、事業内容に合ったエンジェル投資家を紹介してもらえる可能性があります。ベンチャーキャピタルからの紹介であれば、エンジェル投資家も「話を聞いてみよう」と前向きに捉えやすく、初回面談までスムーズに進められるでしょう。
ベンチャーキャピタルのネットワークを活用することで、起業家と投資家の双方が安心してマッチングできるのは大きなメリットです。
方法6. アクセラレータープログラムの活用
シード期以降の企業がエンジェル投資家とマッチングする方法としては、アクセラレータープログラムの活用も効果的だといえます。
「アクセラレータープログラム」は、シード期以降のスタートアップやベンチャー企業を対象に、事業の成長速度を高めることを目的とした支援プログラムです。主に大企業や政府、自治体が出資・支援を行います。
プログラムに合格した企業は、エンジェル投資家やVC、起業家などのメンターから「経営アドバイス」「出資」「融資」を受けられる可能性がある点がメリットです。リアルの場で直接やり取りするため、マッチングサイトでは出会えない投資家とも自然に関係を築けるでしょう。
日本では、シード期の企業のみを支援対象とした「シード・アクセラレーター」も近年注目されています。
「ノウハウが足りない」「できるだけ早く収益化したい」などのスタートアップが抱えがちな課題も解消できるため、ぜひ活用を検討してみてください。
自社に合うエンジェル投資家の探し方3点
自社に合うエンジェル投資家を探す方法は、以下の3つです。
- 探し方1. 「出資を受ける目的」「求める条件」を整理する
- 探し方2. 投資家自身の実績や経歴を確認する
- 探し方3. 価値観や方向性が一致しているかを見極める
事前準備や下調べを丁寧に行うことで、自社にピッタリのエンジェル投資家を見つけやすくなります。
探し方1. 「出資を受ける目的」「求める条件」を整理する
エンジェル投資家とのマッチングを成功させるには、まず自社が「出資を受ける目的」と「投資家に求める条件」を明確にすることが重要です。資金調達の目的・希望条件を整理してから出資を受けることで、経営方針や成長戦略の認識を合わせやすくなり、長期的な信頼関係を築けます。
「出資を受ける目的」と「求める条件」については、特に以下のポイントを整理しましょう。
- 資金以外にどのような支援を求めるのか(営業支援・経営アドバイスなど)
- どのような投資スタンスで出資を受けたいか(短期回収型・長期成長支援型など)
- 出資比率や経営関与の度合いなどの譲れない条件
上記を具体的に言語化しておくことで、単なる「出資者」ではなく、事業成長をともに支えるパートナーとして信頼性の高い投資家を見つけやすくなります。
探し方2. 投資家自身の実績や経歴を確認する
信頼できるエンジェル投資家を見つけるには、これまでにどのような企業に出資し、どのようなサポートを行ってきたのかを確認することも大切です。投資家の実績や経歴を十分に確認した上で出資を受ければ、期待するサポートを得やすくなり、良好なパートナーシップを築きながら事業成長を図れます。
エンジェル投資家の実績や経歴を確認する方法は、以下のとおりです。
- マッチングサイトのプロフィール情報
- 投資家本人のSNSやインタビュー記事
- 過去に出資した企業の公式サイトやプレスリリース など
共通の知人や過去に出資を受けた起業家仲間に評判を聞いてみるのも、公式情報だけでは分からない投資家の人柄や支援スタイルを知る方法としておすすめです。
投資家の実績や経歴を丁寧にリサーチしておくことで、「信頼できる人物かどうか」を見極めやすくなり、安心して資金調達に臨めます。
探し方3. 価値観や方向性が一致しているかを見極める
エンジェル投資家から出資を受ける際は、「自社の目指す方向性」や「事業ビジョン」に共感してもらえるかどうかを慎重に見極めましょう。価値観や方向性が合わないまま出資を受けると、成長戦略をめぐって意見が対立し、意思決定が遅れたり事業方針がブレたりする可能性があります。
価値観や方向性が一致しているかを見極めるには、初回面談やメッセージのやり取りの中で、次のような質問を投げかけてみるのがポイントです。
- なぜこの事業に興味を持ったのか
- 投資を通じて何を実現したいのか
- 起業家との関係で大切にしていることは何か
- どのような起業家を応援したいと考えているか など
起業家としての熱意を伝えた上で、相手の考え方を深く掘り下げれば、双方が大切にしている理念や信念を理解でき、互いにミスマッチを防げます。
過去の投資先に共通する特徴を調べたり、自社のビジョンや経営方針を伝えたときの反応を確認したりするのも、価値観や方向性の一致を見極める上で有効です。
エンジェル投資家から出資を受ける3つのコツ
エンジェル投資家とのマッチング後、出資を受けるためには以下3つのコツを押さえておきましょう。
- コツ1. 投資家が特に重視するポイントを把握する
- コツ2. 事業の魅力が端的に伝わる資料を作成する
- コツ3. 事業に本気で取り組む姿勢をアピールする
投資家にとっての安心材料を揃えることで、資金調達に成功し、経営の安定化や事業拡大につなげられます。
コツ1. 投資家が特に重視するポイントを把握する
エンジェル投資家から出資を受けるには、相手がどのようなポイントを重視して投資先を選んでいるのかを把握しておくことが重要です。
投資家が重視するポイントを把握しておけば、事業計画の伝え方やプレゼン内容を工夫できるため、より高い確率で信頼を得やすくなります。
たとえば、「起業家の熱意」を重視する投資家は、面談時の姿勢や困難な状況での行動力など、人間的な魅力に注目して出資の判断を行うでしょう。「市場の成長性」を重視する投資家に対しては、市場動向や将来の需要変化を分析し、客観的なデータをもとに収益性をアピールする必要があります。
このように、投資家によって重視するポイントは異なるため、自社が評価されやすい視点を見極めた上で、プレゼン内容を最適化することが大切です。
投資家が重視するポイントを確かめるには、プロフィールなどの公式情報を確認したり、面談の際に直接質問して相手の本音を引き出したりすると良いでしょう。
コツ2. 事業の魅力が端的に伝わる資料を作成する
エンジェル投資家からの資金調達を成功させるには、事業の魅力が端的に伝わる資料を作成し、自社の強みや将来性を明確にアピールすることも重要です。
投資家は多くの案件を抱えており、1社あたりに割ける検討時間が限られています。そのため、複雑な資料や説明にじっくり目を通す余裕がありません。
説明が長すぎたりデータの根拠が曖昧だったりすると、どれだけ魅力的なビジネスでも関心を集められず、出資を受けにくくなってしまいます。
エンジェル投資家との面談に臨む際は、以下のポイントを踏まえて資料を作成することが大切です。
- 事業の目的とビジョンを明確に記載する
- 市場規模・成長性・競合優位性を数字で示す
- 収益モデルとスケールの見通しを図解で説明する
- 資金使途とリターンの見込みを明示する など
上記に加え、「○年以内にリピート率を○%改善」「取引先を○社に拡大」などの具体的な数値目標を示すと、さらに説得力を高められます。
プレゼンや面談の場で自信を持って説明すれば、投資家との良好なパートナーシップ構築や円滑な資金調達につなげられるでしょう。
コツ3. 事業に本気で取り組む姿勢をアピールする
エンジェル投資家から出資を受ける際は、起業家自身が本気で事業に取り組んでいることを伝えましょう。
多くの投資家は、起業家の人間性や本気度の高さを重視しており、プレゼンや面談では「熱意と覚悟を持って事業に取り組む姿勢」が求められます。特に創業初期の出資はリスクが高いため、「この人なら困難を乗り越えられる」と感じられるかどうかが、大きな判断基準となるのです。
事業に本気で取り組む姿勢をアピールする際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 過去に挑戦した具体的な取り組みを示す
- 課題に直面した経験と実行した解決策を説明する
- 共同創業者やメンバーの想いを伝える など
表面的な行動を示すだけでなく、その背景にある自分の価値観も伝えることで、投資家の共感を得やすくなり、出資を検討してもらえる可能性が高まります。
事業計画はもちろん重要ですが、「困難な状況に陥っても最後まで諦めない姿勢」という数値だけでは測れない要素も、出資を受ける上で欠かせないポイントです。
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失敗しないための「ダークエンジェルを避けるためのチェックシート」
エンジェル投資家からの出資は、シード期やプレシード期の起業家にとって「最初の資金」を得るための強力な手段となります。しかし、「起業家の知識不足に付け込んだ悪質なサービス」や「悪質な個人投資家(ダークエンジェル)」が紛れている可能性もゼロではありません。
中でも、ダークエンジェルに捕まった場合に想定される最悪のケースは、以下のとおりです。
ダークエンジェルに捕まる最悪なケース
- ケース1. 経営の自由度の喪失:過度な介入や不利な契約条項による意思決定権の剥奪
- ケース2. 不当なExit要求:早期のExitや買取の強要
- ケース3. 投資家とのトラブル:知識や経験がない自称エンジェル投資家や詐欺師との接触
ダークエンジェルとのトラブルを避けるためにも、投資家を探す際は以下のポイントを意識し、弁護士など専門家の支援も受けながら準備を進めましょう。
▼「ダークエンジェル」を見極めるチェックポイント
| チェックポイント1. 面談時の態度と経営への関与の深度 | |
|---|---|
| 悪質な投資家 | 初対面から過度に指示的・命令的な態度 詳細な事業内容や戦略に関する質問がない 自身の過去の成功体験に基づく一方的なアドバイスが多い |
| 良質な投資家 | 助言を求めた際は親身になってアドバイスをくれる 起業家の話に耳を傾け、ビジョンを尊重する |
| チェックポイント2. 投資の動機と時間軸 | |
| 悪質な投資家 | 非現実的な短期的なリターンやExitを過度に要求する 事業の社会的意義や起業家の動機に一切触れず、利益にしか関心がない |
| 良質な投資家 | IPOやM&Aによる売却益を目的としつつ、若手起業家支援や社会貢献の側面も重視する Exitまでの期間に5年や10年など長い時間軸を許容できる |
| チェックポイント3. コミュニケーションと誠実性 | |
| 悪質な投資家 | 質問を曖昧にはぐらかす 重要事項の決定を急かす |
| 良質な投資家 | 懸念点やリスクについて率直に議論できる 約束(例:事業報告へのフィードバック)は必ず守る |
| チェックポイント4. 契約書作成の有無と姿勢 | |
| 悪質な投資家 | 「信頼関係があるから大丈夫」と口約束で進めようとする 契約書の説明が不十分 |
| 良質な投資家 | 必ず書面での契約を交わす 金額、株式比率、関与範囲など明確な内容を盛り込む 弁護士のリーガルチェックを推奨する |
| チェックポイント5. Exit時の条項 | |
| 悪質な投資家 | 「買取請求権」や「優先分配権」など、投資家側に極度に有利なExit条項を押し付けようとする |
| 良質な投資家 | Exit(株式公開やM&A)の具体的な取り決めを、創業株主と出資者の双方がWin-Winになるように交渉する姿勢を見せる |
| チェックポイント6. 株式比率の要求 | |
| 悪質な投資家 | 過半数の株式や過度に高い比率を要求する ※これにより創業者が経営決定権を失うリスクがある |
| 良質な投資家 | 創業者が経営の主導権を保てるよう、持株比率は高くても10%程度を目安とする ※創業メンバーの持株比率は50%以上を維持するのが望ましい |
| チェックポイント7. 過去の投資実績 | |
| 悪質な投資家 | 過去の投資実績が不明確、または誇張されている |
| 良質な投資家 | ポートフォリオを公開している 投資領域、投資規模、支援スタイルが明確 |
| チェックポイント8. 外部からの評判 | |
| 悪質な投資家 | 共通の知人や過去の出資先からの評判が極端に悪い |
| 良質な投資家 | 信頼できる人からの紹介 過去の出資先企業の社長から推薦がある |
| チェックポイント9. 投資家自身の経歴 | |
| 悪質な投資家 | 経歴や実力を偽っている、または素人レベル |
| 良質な投資家 | 元経営者や成功した起業家 VC経験や上場経験など、エクイティの知見が豊富 |
些細な違和感や疑問を見逃さず、早い時期に「ダークエンジェル」を見極めることで、資金調達をスムーズに進められます。
エンジェル投資家とは
「エンジェル投資家」は、創業間もないスタートアップやベンチャー企業に対して資金援助を行う個人投資家のことです。
企業の財務状況から返済能力を見極める融資とは異なり、エンジェル投資家は、「事業の成長性」や「経営者の人間性」をもとに出資の有無を判断します。
たとえば、シード期の企業は事業の不確実性が高いため、事業内容やプロダクトの完成度よりも、それを実行する起業家自身の資質や人間性が重視される傾向です。「ターゲットが感じる痛みへの強い怒り」や「劣等感をポジティブに転換する力」といった、強烈な原動力を評価しているケースも多く見られます。
また、「起業家の目指すビジョンは明確か」「その達成に向けた取り組みを実行できているか」などを確認するのも特徴です。
このように、エンジェル投資家は、財務状況だけでは判断できないさまざまな要素から、出資の必要性を見極めます。そのため、融資を受けるのが難しい企業でも、事業の魅力を最大限に伝えることで、多額の資金を得られる可能性があるでしょう。
ベンチャーキャピタル(VC)との違い
「ベンチャーキャピタル(VC)」は、将来の成長が見込まれる未上場企業に対して出資を行い、企業の成長後に株式を売却して利益を得る投資会社です。
特に、スタートアップや新規事業に取り組む企業が、株式上場を目指す際に活用できる中長期的な資金調達方法として、重要な役割を果たしています。
エンジェル投資家とベンチャーキャピタルの大きな違いは、投資主体が「個人」か「法人」であるかです。エンジェル投資家は個人による出資であるのに対し、ベンチャーキャピタルは法人による出資であるため、以下の点で違いが見られます。
▼エンジェル投資家とベンチャーキャピタルの違い
| エンジェル投資家 | ベンチャーキャピタル | |
|---|---|---|
| 投資スピード | 早い | 遅め |
| 出資額 | 数百万円〜2,000万円程度 | 数千万円〜数億円 |
| 投資ステージ | 創業前〜創業初期(シード・プレシード期) | 事業拡大期(アーリー・ミドル・レイター期) |
| 投資目的 | 「株式売却益の獲得」「起業家支援」など多岐にわたる | 主に「株式売却益の獲得」のみ |
エンジェル投資家は、組織的に意思決定を行うベンチャーキャピタルと異なり、個人の判断で出資の可否を決定できる点が大きな特徴です。細かいプロセスを経て審査を行う必要がないため、資金調達までのスピードはベンチャーキャピタルよりも早い傾向があります。
ただし、複数の投資家から資金を集めて投資を行うベンチャーキャピタルと比べると、出資額は少なめです。
エンジェル投資家やベンチャーキャピタルからの出資を検討している場合は、上記を参考に、希望額や自社の成長ステージに合った方法を選びましょう。
なお、「ベンチャーキャピタルから資金調達する際の注意点」について詳しく知りたい方は、以下記事を合わせてチェックしてみてください。

エンジェル投資家から出資を受ける「3つのメリット」
エンジェル投資家から出資を受けるメリットは、以下の3つです。
- メリット1. 返済義務のない資金を得られる
- メリット2. 経営に役立つアドバイスを受けられる
- メリット3. 顧客や取引先の紹介で人脈を広げられる
返済不要の資金を得られるのはもちろん、今後の経営に役立つさまざまなノウハウを吸収できるでしょう。
メリット1. 返済義務のない資金を得られる
エンジェル投資家は、企業に対して「融資」ではなく「出資」という形で資金を提供します。そのため、借入金のように元本や利息を返済する必要がありません。投資家は出資の対価として株式などを取得し、企業の成長によってリターンを得る仕組みのため、企業は返済に追われることなく事業に専念できます。
毎月の返済負担が軽減されるとキャッシュフローが安定し、売上拡大や事業成長に向けた中長期的な戦略を立てやすくなる点がメリットです。
特に創業初期は売上が安定しにくいため、エンジェル投資家から返済不要の資金を得られることは、経営面で大きな安心材料となるでしょう。また、返済の必要がない分、調達した資金を研究開発やマーケティングなど、将来の付加価値向上に直結する分野へ柔軟に活用できるのも嬉しいポイントです。
メリット2. 経営に役立つアドバイスを受けられる
エンジェル投資家に出資を依頼すると、資金面の支援だけでなく、今後の成長につながる経営上のアドバイスを受けられます。
多くのエンジェル投資家は、元起業家や現役の経営者です。そのため、これまで培った経営ノウハウや事業拡大の戦略を、実務的な視点からアドバイスしてくれます。
経営に行き詰まった場合も相談に乗ってもらえる上、リスクの高い事業に対しては、収益拡大を見据えた的確な「分析」「助言」を行ってくれるでしょう。エンジェル投資家から実践的なアドバイスを受けることで、、事業の方向性を早めに修正したり、リスクを最小限に抑えたりできるのは大きなメリットです。
ただし、投資家の意見が市場環境に必ずしも合うとは限らないため、あくまで参考意見として受け止め、最終的な判断は経営者自身が責任を持って行いましょう。
メリット3. 顧客や取引先の紹介で人脈を広げられる
エンジェル投資家から出資を受けると、事業拡大につながる新たな顧客や取引先を紹介してもらえるなど、人脈を広げられる点も大きなメリットです。多くの投資家は、これまでの経営経験や投資活動を通じて幅広いネットワークを築いているため、その人脈を活かして企業の成長を後押ししてくれる可能性があります。
ビジネスの世界で人脈を広げることは、事業を成功させる上で欠かせない要素の一つです。しかし、創業間もない企業の経営者にとって、自ら人脈を築くのは難しいでしょう。
その点、エンジェル投資家は、起業家や経営者として活躍してきた実績があるため、他の経営者や資産家、著名人などと繋がりがあるケースも多いです。
また、複数の企業に出資しているエンジェル投資家の場合、投資先企業の事業戦略に応じて、経営者同士を引き合わせることもできます。経営者同士がつながることで、新しい協力関係が生まれれば、相乗効果によって企業の成長が加速し、結果として投資家も高いリターンを得られるでしょう。
このように、業種を問わず経営者が広い人脈を持つことは、出資を受ける企業にとってもエンジェル投資家にとっても大きなメリットとなるのです。
エンジェル投資家から出資を受ける「3つのデメリット」
エンジェル投資家からの出資には、以下3つのデメリットがあることも把握しておきましょう。
- デメリット1. 経営の自由度が下がるリスクがある
- デメリット2. 出資額は比較的少ない傾向にある
- デメリット3. 「業績向上」などのリターンを求められる
これらのリスクを最小限に抑えることで、さらに安定した経営を実現しやすくなります。
デメリット1. 経営の自由度が下がるリスクがある
エンジェル投資家から出資を受ける際の大きなデメリットは、企業の持株比率が下がることで経営の自由度が下がるリスクがある点です。
エンジェル投資家は、個人の資産を活用して企業に出資し、その対価として株式を取得します。つまり、株主として経営に関与できる立場になるのです。
経営に深く関与する投資家の場合、事業方針や戦略に口を出されることで、経営者の思い描くビジョンを実現しにくくなる可能性があります。エンジェル投資家の持株比率が高くなりすぎると、経営権を握られてしまい、経営者の判断で事業を進めるのが難しくなるかもしれません。
とはいえ、全てのエンジェル投資家が経営に深く関与するわけではなく、事業方針を経営者の判断に委ねている人が一定数存在するのも事実です。そのため、出資を受ける際は、「どの程度経営に関与するのか」「どのようなスタイルで支援してくれるのか」を事前に確認しておきましょう。
また、エンジェル投資家の持株比率を必要最小限に抑えておくと、経営権を維持しながら、事業運営に必要な資金をまとめて調達できます。
デメリット2. 出資額は比較的少ない傾向にある
エンジェル投資家の出資額は数百万円〜2,000万円程度と、ベンチャーキャピタルや金融機関からの融資に比べて少ない傾向にある点にも注意が必要です。複数の企業に少額ずつ投資しているエンジェル投資家の場合、資産を多く保有していても、1社に数千万円規模の資金を集中投資することはあまりないでしょう。
調達できる資金が限られると、大規模な設備投資や人材採用に十分な資金を回せず、思うように事業成長を進められなくなる可能性があります。
資金調達を成功させるには、事業に必要な資金をあらかじめ把握し、出資で足りない分は他の手段で補うのが効果的です。たとえば、エンジェル投資家からの出資を「自己資金」として活用し、信用力を高めた上で融資を受けると、効率的にまとまった資金を得やすくなります。
また、事業が軌道に乗るまでの運転資金や一時的な支出を賄うための資金であれば、エンジェル投資家から出資を受けても大きなデメリットは感じないでしょう。
デメリット3. 「業績向上」などのリターンを求められる
エンジェル投資家の多くは、企業の成長に伴う利益や株式売却益の獲得を目的に出資しているため、「業績向上」などのリターンを求める傾向があります。多額の資金を調達できても、リターンを求められることで経営方針や事業戦略に影響が出てしまうのは、自由な経営を求める企業にとってデメリットです。
リターンを重視する投資家の場合、出資先の企業に対して、短期間での成果や数値目標の達成を強く求める可能性もあります。その結果、目先の利益拡大や業務改善に追われると、経営者が本来掲げていた「中長期的な経営ビジョン」の実現が難しくなるかもしれません。
エンジェル投資家からの資金調達後、円滑に事業を進めるためには、リターンに対する考え方について、事前に投資家と擦り合わせておくことが大切です。
「3年後に黒字化を目指す」「事業売却によるリターンを想定している」など、具体的な目標や出口戦略を共有しておくことで、認識のズレを防げます。
「エンジェル投資家とのマッチング」についてよくある質問
エンジェル投資家とのマッチングについて、よくある質問を下記にまとめました。多くの経営者が抱えやすいさまざまな疑問に回答しているため、ぜひ参考にしてください。
エンジェル投資家マッチングサイト経由でDMでは「打率の低さ」が課題と聞きますが、投資家の目に留まるDMの構成はありますか?
投資家に「DMを開きたい」「資料を見たい」と思わせるポイントは、1つのメッセージで伝えたいことが全てわかる要約文を提示することです。
具体的には、以下の構成を意識しましょう。
▼投資家の目に留まるDMの構成
- 1. 事業内容
-
どのような領域で、どのようなサービスを提供しているのか(Web3、NFTなど)
- 2. 課題と解決法
-
ターゲットが抱える具体的な「痛み」と、それを自社プロダクトがどう解決するのか
- 3. Why Now? (なぜ今か)
-
「なぜ今、このビジネスを始めることが成功につながるのか」という理由
- 4. Why You? (なぜ貴方か)
-
「なぜ私(起業家)でなければこの課題を解決できないのか」に関する過去の経験や知見、課題に対する強い思い
- 5. チーム編成
-
CEO、CTOなどの主要メンバーの経歴(前職やスキル)
- 6. 調達イメージ
-
希望調達金額、希望チケットサイズ(最低出資額)、投資ラウンド
- 7. 資料
-
ピッチ資料、事業計画書、資本政策表のURL
「情報がない」「自分じゃなくても良さそう」「ふざけている」と投資家が判断すれば、DMはすぐにスルーされると思って間違いありません。
エンジェル投資家からの調達は、将来の大型調達(シリーズA以降)に悪影響を及ぼしませんか?
筆者の経験上、エンジェル投資家からの調達額はVCより少ない傾向があるため、資金調達においてどのように位置づけるべきか悩む経営者は多いものです。
結論、エンジェル投資家を「安定株主」として資本構成に組み込めば、大型調達時に「経営権の希薄化リスクを軽減する」という戦略的な役割を果たすことができます。エンジェル投資家は個人で出資を行う点から、VCと比べて資金回収に時間がかかることも多く、5〜10年ほど待てる特徴があるためです。
創業期に出資を受ける場合は、VCの比率を戦略的に管理しつつ、エンジェル投資家からの資金調達を先行させることで、経営をコントロールしやすくなるでしょう。VCでは対応が難しい創業前の企業に対し、起業家の熱意や人柄次第で出資の有無を判断できるのも、エンジェル投資家の大きなメリットです。
このように、エンジェル投資家は、長期的な資金調達を見据えた場合にも、さまざまな強みを発揮します。
エンジェル投資の成功率はどれくらいですか?
エンジェル投資の成功率に関する公的データはないものの、一般的には1%前後、良くても10%程度といわれています。
成功率が低い理由は、投資対象の多くが創業間もないスタートアップであり、短期間で事業に失敗してしまうためです。非常にハイリスクな投資であることから、投資家の多くは、複数の企業へ少額ずつ出資するスタイルを取っています。
そのため、エンジェル投資家から出資を受ける際は、事業計画や資金使途を具体的に説明して将来性をアピールし、投資家に安心感を持たせることが大切です。
また、定期的な情報共有を通して信頼関係を築いておけば、事業に行き詰まったときも、的確なアドバイスで困難を乗り越えられる可能性が高まります。
エンジェル投資家から出資を受けると節税できますか?
エンジェル投資によって節税できるのは、出資を受ける企業ではなく、スタートアップに資金を提供する個人投資家です。
「エンジェル税制」と呼ばれる制度で、個人投資家が一定の条件を満たす企業に投資した場合、税制上の優遇措置を受けられます。
投資家にとってメリットが大きいため、企業側が「エンジェル税制」の要件を満たせば、より多くの投資家から資金を集めやすくなるでしょう。
「エンジェル税制」の対象となる企業の要件は、「創業3年未満の中小企業者」「研究者または新事業活動従事者が2人以上かつ常勤の役員・従業員の10%以上」などです。
資金調達を円滑に進めるためにも、事前に公式サイトで対象要件を確認し、積極的に活用しましょう。
参考
エンジェル投資家とはどのようなトラブルが起こりがちですか?
エンジェル投資家との間に起こりやすいトラブルの例は、以下のとおりです。
- 経営の自由度が低下する
- 出資額が希望より少ない
- 価値観や方針が合わない
- コミュニケーションを取りにくい
- 事業成長後の取り分について衝突する など
エンジェル投資家とのトラブルを避けるためには、契約前に「出資額」「株式の比率」「取り分の割合」などを明確にしておきましょう。
「聞いていた話と違う」などの誤解を招かないよう、出資条件を明記した契約書を作成することも、良好な関係を構築する上で重要なポイントです。
日本の有名なエンジェル投資家は誰ですか?
日本の有名なエンジェル投資家としては、以下の方々が挙げられます。
有名なエンジェル投資家からの出資を検討している場合は、SNS等を定期的に確認し、その投資家が重視している経営理念や評価ポイントを把握しておきましょう。
自社にピッタリのエンジェル投資家とマッチングして資金調達を成功させよう!
自社にピッタリのエンジェル投資家とマッチングすれば、多額の資金を得られるだけでなく、企業の成長を支えるパートナーとして中長期的な関係を築くことができます。
エンジェル投資家とのマッチングにおすすめのサイトや方法は、以下のとおりです。
◆エンジェル投資家とのマッチングにおすすめのサイト10選
| 分類1. 実名制・承認制のプラットフォーム(信頼性重視) | おすすめ1. ANGEL PORT(エンジェルポート) おすすめ2. StartupList(スタートアップリスト) おすすめ3. Founder(ファウンダー) おすすめ4. PROTOCOL(プロトコル) おすすめ5. Angel Fund(エンジェルファンド) |
|---|---|
| 分類2. 株式投資型クラウドファンディングプラットフォーム(不特定多数からの少額調達) | おすすめ6. FUNDINNO(ファンディーノ) おすすめ7. Unicorn(ユニコーン) おすすめ8. イークラウド おすすめ9. CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤーエンジェルズ) |
| 分類3. 専門的なマッチング特化型サイト | おすすめ10. Smart Pitch(スマートピッチ) |
「オフライン/紹介」でエンジェル投資家を見つける6つの方法
- 方法1. 信頼できる知人・専門家からの紹介(リファラル)
- 方法2. ピッチイベント・ビジネスコンテストへの参加
- 方法3. 交流会・イベント・セミナーへの参加
- 方法4. SNS(Facebook / X / LinkedIn)を通じたダイレクトアプローチ
- 方法5. ベンチャーキャピタル(VC)からの紹介
- 方法6. アクセラレータープログラムの活用
エンジェル投資家から出資を受けるには、投資家が重視するポイントを入念にリサーチし、事業の魅力が的確に伝わる資料を作成することが重要です。事業に本気で取り組む姿勢もアピールできれば、「成長が見込める企業」として評価され、十分な資金を確保できるでしょう。
本記事で紹介した内容をもとに、理想のエンジェル投資家とマッチングし、企業の大きな成長にお役立ていただければ幸いです。
本記事はここまでになりますが、繰り返し読み返して理解を深めるためにも、「ブックマーク」して、あとから何度も読み返すことをオススメします。
エクイティファイナンスは、知識・経験なく「何となく」で進めると必ず失敗します。エクイティには「投資側の理解」と「ノウハウと実務経験」が必要です。融資代行プロは、金融機関出身のコンサルタントが「成果報酬型1%~」でエクイティをコンサル/代行するサービスで、これまで多くのベンチャー・スタートアップのエクイティの支援実績を積み上げてきました。そんな私達に無料のエクイティ相談をしませんか?詳細は下記ボタンを押してご確認ください。
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