「日本政策金融公庫」や「銀行」、「信用金庫」、「商工中金」からの資金調達は、知識・経験なく「何となく」で進めると必ず失敗します。資金調達の成功には、金融機関の幅広い知見と一定のノウハウが欠かせません。
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これから起業しようと思っている方や起業したばかりの方など、まだ大きな実績を残していない企業の場合、金融機関から融資を受けるのは一苦労です。
そんな資金調達の救世主ともいえるのが「エンジェル投資家」です。
資金調達をしたいが、まだアイデア段階でVCや銀行に持っていけるレベルにないな…。
知人に聞いたら、エンジェル投資家という人から投資を受けることもできるらしいが、怪しい…。
エンジェル投資家から資金調達をすることは決めているが、詳しいことがわかっていない。
こんな悩みや疑問を持つスタートアップやベンチャー企業の経営者の方が、この記事を読むことで、
- エンジェル投資家って誰?
- エンジェル投資家から資金調達する3つのメリット
- エンジェル投資家から資金調達する3つのデメリット
- エンジェル投資家の探し方・投資の受け方
こんなことが分かるようになり、エンジェル投資家からの資金調達が受けやすくなるでしょう。
参考記事>>>【完全ガイド】資金調達方法39種類のメリット・デメリットを一挙紹介
参考記事>>>【完全ガイド】ベンチャー企業の資金調達5つの方法と選び方のポイント
資金調達を助けるエンジェル投資家とは?
エンジェル投資家とは、創業間もない企業に対して投資・資金援助を行う個人投資家のことです。
もともとは欧米の演劇・映画業界で使われていた言葉で、個人的に事業に投資する資産家のことを「エンジェル」と呼んだのが始まりです。
その後現在にいたるまで、個人投資家の投資対象は広がりを見せています。
たとえば、2016年にAngel Capital Associationが行った調査では、アメリカ国内のエンジェル投資家は30万人以上、年間投資額は240億ドル、投資先の企業は64,000社以上にも上ります。
[注]東洋経済オンライン:https://toyokeizai.net/articles/-/305100
エンジェル投資家は、資金調達に難しさを感じている経営者にとって非常に貴重な存在です。創業間もない企業は実績に乏しく、金融機関からの信頼が少ないため、多額の融資を受けられないケースが多々あります。
しかし、金融機関以外の個人投資家がその企業に興味を持って投資してくれれば、事業を軌道に乗せることが可能になります。
エンジェル投資家は元起業家や大企業の経営者であることが多く、将来性があると見込んだ企業に投資することで株式や転換社債を取得します。
創業間もない企業への投資であるためリスクがありますが、その企業が業績を伸ばせば株式や転換社債を取得しているエンジェル投資家に大きな利益をもたらします。
ではエンジェル投資家の2つの特徴について見ていきましょう。
1. 投資額は数百万円から2,000万円程度で即決
エンジェル投資家の大きな特徴のひとつが投資額です。
エンジェル投資家は個人の資産から企業に投資・資金援助を行うため、投資額は多くの場合数百万円から2,000万円程度となります。
組織的に企業に投資を行うベンチャーキャピタルが数億円であることに比べると、エンジェル投資家の投資額はやや少なく感じるかもしれません。しかしベンチャーキャピタルの場合、投資を決定するのに長い時間を要することが多くあります。
一方でエンジェル投資家は個人の一存で投資するかどうかを決められるので、企業側はよりスピード感のある資金援助を受けられるのです。
2. 投資の目的はさまざま
エンジェル投資家が企業に投資する目的は、利益を上げることだけではありません。
もちろん企業の株式を取得して利益を上げることは重要ですが、別の動機で投資を決める場合もあります。
たとえば起業家を純粋に応援したいと考えているケースです。
とくに元起業家として活躍していたエンジェル投資家に多い動機ですが、自分も苦労した経験があるため、これから起業する経営者の助けになりたいと考えている方もいます。
もしくは、有名企業に投資しているという名声を得たいというケースもあります。
自分が投資した小さな会社が、後に世界的に有名な企業になったとき、投資家は業界に名を残せるでしょう。その期待を持ってして、投資を行う場合もあります。
エンジェル投資家から投資を受ける3つのメリット
では創業間もない企業が、エンジェル投資家から投資を受けるメリットを3つ見ていきましょう。
1. 資金を返済する義務がない
エンジェル投資家は個人の資産を使って投資をします。
そのため金融機関からの融資と異なり、企業はエンジェル投資家に対して、投資してもらった資金を返済する義務がありません。
また、利息を払う必要もありません。
そのため返済のための資金調達に頭を悩ませることなく、事業に集中できるでしょう。
一方でエンジェル投資家は投資先の企業の株式を取得します。
企業としては、創業時に必要な資金を得られ、しかも返済する必要がないという点で、非常にメリットの大きな資金調達方法です。
2. 資金以外のサポートが受けられる
エンジェル投資家の多くは元起業家や現役の経営者です。
そのため、ただ企業に投資するだけではなく、資金以外のサポートをしてくれる場合も少なくありません。
経営のノウハウや、トラブルへの対処法、新規顧客開拓の手法など、経営者として取り入れたい知識をエンジェル投資家から学べる可能性もあります。
経営に行き詰った時にはアドバイスを求めることもできますし、ハイリスクな事業に対しては助言や忠告を与えてくれるでしょう。
3. 広い人脈を手に入れられる
エンジェル投資家の多くは、さまざまな業界に幅広い人脈を持っています。
そのためエンジェル投資家から投資を受けると、他の業界の著名人を紹介してもらえる可能性が高いです。
ビジネスの世界で人脈を広げることは、事業を成功させるために非常に重要な要素のひとつです。
しかし創業間もない企業の経営者の場合、自分で人脈を広げていくのはなかなか難しいでしょう。
その点エンジェル投資家は、長年起業家として、あるいは経営者として働いてきた実績があるため、他の経営者や資産家、著名人と面識があることが多いのです。
さらにエンジェル投資家は、複数の企業に投資していることがあり、自分が投資している企業の経営者同士を引き合わせることも可能です。
エンジェル投資家が起業家や経営者同士を引き合わせることで、複数の企業が協力関係を築き、投資先の企業が大きな成功を収める可能性もあります。
同業種・異業種を問わず経営者が広い人脈を持つことは、経営者本人にとってもエンジェル投資家にとってもメリットのあることなのです。
エンジェル投資家から投資を受ける3つのデメリット
上述したとおり、創業間もない企業の経営者がエンジェル投資家からの投資を受けることには、多くのメリットがあります。
しかしエンジェル投資家から資金調達することには、デメリットも存在します。
ではエンジェル投資家から投資を受ける場合に考えられる、3つのデメリットについて考えましょう。
1. エンジェル投資家が経営に介入してくる
まず考えられる大きなデメリットは、エンジェル投資家が経営に口をはさんでくる恐れがあるという点です。
エンジェル投資家は個人の資産を使って企業に投資しており、株式も保有しています。
したがって、当然投資先の企業が成長し、投資した自分の資産が無駄にならないことを願うでしょう。
そのため投資先の企業の経営に介入するようになるエンジェル投資家もいます。
中には経営に深く関与させるよう求めるエンジェル投資家もおり、経営者としてストレスを感じる場合もあるかもしれません。
エンジェル投資家は会社を運営していく資金を提供してくれているため、経営者としてあまり強く反発できないというのも難しいところです。
ただしすべてのエンジェル投資家が経営に口を出すわけではなく、経営者にほぼすべてを任せている方もいます。
いかによいエンジェル投資家を見つけられるかが、自由な経営がで切るかどうかを左右するカギです。
2. 投資額が少ない
エンジェル投資家から投資を受けるデメリットの2つ目は、投資額の少なさです。
エンジェル投資家が投資する金額は通常数百万円、多くても2,000万円程度です。
一方金融機関から融資を受けられれば、融資額は数千万円から数億円という場合もあります。
またベンチャーキャピタルでも、数億円の資金調達が可能です。
投資額という点では、個人のエンジェル投資家は金融機関やベンチャーキャピタルには遠く及びません。
事業を継続してくうえで定期的に資金調達が必要になるのならば、エンジェル投資家からの投資だけでは足りなくなる恐れがあります。
ただしエンジェル投資家から資金調達できれば、利息は付かず、借り入れとして信用情報に記載されることもありません。
少額とはいえ、資金調達までの時間も短くてすみます。
事業が軌道に乗るまでの運転資金や一時的な支出を賄うための資金であれば、それほど大きなデメリットは感じないかもしれません。
3. エンジェル投資家からリターンを求められる
エンジェル投資家は慈善家ではありません。
そのため、投資先の会社が成長し、業績を伸ばすことを期待しています。
創業間もない企業に投資する以上、ハイリスクであることはエンジェル投資家も理解しています。
自分の資産を投資して株式を保有しているので、利益を得るため会社を成長させるよう経営者に求める権利もあります。
経営者として、ある程度自由に経営ができるとしても、エンジェル投資家からリターンを求められることをしっかり理解しておくべきでしょう。
エンジェル投資家の探し方・投資の受け方
こうしたメリット・デメリットを理解したうえで、エンジェル投資家から投資を受けたい経営者の方は、投資してくれるエンジェル投資家を見つけなければなりません。
ではエンジェル投資家の探し方と、投資の受け方について解説します。
エンジェル投資家の探し方はいくつかありますが、ここでは3つの方法について考えましょう。
1. ピッチコンテストへの参加
ピッチコンテストとは、創業間もない企業が参加するプレゼンテーション大会です。
会社の事業計画について説明し、将来性をアピールすることで投資を募ります。
複数の企業が登壇しプレゼンテーションを行うため、他の企業の事業内容を把握するチャンスでもあります。
そしてピッチコンテストでは投資家や起業家、著名人が審査員を務めているというのが大きなポイントです。
プレゼンテーションの結果、最優秀賞や大賞が決められ、賞を獲得した場合にはエンジェル投資家からの投資が受けられることもあります。
多くの投資家に事業内容や事業への熱意を伝えられるため、できるだけ積極的にピッチコンテストへの参加を検討してみるとよいでしょう。
ただし順位がつけられるコンテストのため、プレゼンテーションの出来がよくないと自信を失ってしまう恐れがあります。
2. 交流会やセミナーへの参加
インターネットで起業家向けの交流会やセミナーについて検索すると、多くのイベントが開催されていることが分かります。
こうした交流会やセミナーには起業家だけでなく、著名人やエンジェル投資家も参加していることがあるのです。
ピッチコンテストとは異なり、交流会やセミナーでは直接エンジェル投資家に会って、自分の熱意を伝えることができます。
加えて、エンジェル投資家の人柄をある程度知ることができるのも重要なポイントです。
経営者としてストレスなく会社を運営していくためには、良好な関係を築けるエンジェル投資家に出会うことが大切です。
実際に会話することで、接しやすい人柄か、経営に介入してこないか、自分を信頼してくれそうかといった点を見極めることができるでしょう。
交流会やセミナーを利用すれば、エンジェル投資家だけでなく幅広い人脈を築くこともで切るので、積極的に参加を検討してみてください。
ただし1回の交流会やセミナーで出会えるエンジェル投資家の数は少ないということも覚えておきましょう。
3. マッチングサイトの利用
マッチングサイトは、投資先を探しているエンジェル投資家と、投資を受けたい企業を結び付けるサイトです。
とくにエンジェル投資家専用のマッチングサイトを利用するのがよいでしょう。
利用する際はできるだけ実名制で、料金が高くないサイトを選ぶようにします。
マッチングサイトに登録すると、エンジェル投資家として登録している人が興味を持っている事業内容や投資額を閲覧できます。
もし自社に合ったエンジェル投資家が見つかればコンタクトを取り、事業内容を説明して投資の可否を尋ねられるでしょう。
専用のマッチングサイトは、エンジェル投資家を見つけるためにもっとも一般的で効果的な方法となっています。
ただし面識のない相手とやり取りするので、トラブルや詐欺には十分注意しましょう。
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エンジェル投資家へのアプローチは有意義
エンジェル投資家は個人として投資をしてくれるため、経営者側としては面倒な手続きもなく、スムーズな資金調達が可能となります。
確かに投資額は金融機関の融資より少ないですが、事業を軌道に乗せるために必要な資金を得るためには非常に有効な手段です。
またエンジェル投資家と関わりを持てる場というのは、多くの経営者が参加しているため、参加すること自体が有意義でもあります。
ぜひピッチコンテストや交流会、セミナーなど積極的に参加してみてください。そのなかでチャンスがあれば、事業に対する熱意をエンジェル投資家に理解してもらえるでしょう。
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