ビジネスローンは、事業資金を調達するための方法のひとつです。
うまく利用することで事業を拡大したり、急な支払いに対応できたりするため、必要に応じて活用しましょう。

著者プロフィール
- 資金調達サービス「中小企業の融資代行プロ」創業者
- 中小企業の融資など資金調達支援の経験・実績多数
- 経営コンサルティング会社「(株)Pro-D-use」創業者
これまでの支援実績
個人事業主 / 創業後スグの1人法人 / 売上300億の法人 等
資金調達額「100万円」〜「5億円」
幅広い会社規模 / 資金調達額 / 資金調達手法を経験
本記事では、ビジネスローンの概要やメリット・デメリットなどをまとめて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
銀行や日本政策金融公庫からの資金調達は、知識・経験もなしに「なんとなく」で進めると必ず失敗します。資金調達には金融機関の幅広い知見が必要で、成功には一定のノウハウが欠かせません。
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ビジネスローンとは事業資金を調達するためのローン
ビジネスローンとは、事業資金を調達するためのローンのことです。「銀行」や「消費者金融」、「クレジットカード会社」などから、さまざまなタイプのビジネスローンが提供されています。
大きな特徴として、次の2つのポイントを確認しておきましょう。
1. ビジネスローンの利用目的は限定されている
利用目的が限定されていることは、ビジネスローンの大きな特徴です。ビジネスローンは、
- 「開業資金」
- 「設備投資」
- 「運転資金」
といった事業資金を確保するためのローン商品であり、基本的に個人の生活費や学費などとして利用することはできません。生活費などを確保する場合は、利用目的が限定されていないカードローンなどを利用するのが一般的です。
2. ビジネスローンを利用できるのは法人と個人事業主
ビジネスローンを利用できるのは法人と個人事業主だけで、一般的な会社員などは利用できません。ビジネスローンによっては、年齢制限がある場合もあるため注意しましょう。
資金調達にビジネスローンを利用する4つのメリット
資金調達にビジネスローンを利用するメリットとデメリットを、以下の表にまとめました。
メリット | デメリット |
・融資を受けるまでの日数が短い ・審査がそれほど厳しくない ・無担保・無保証で利用できるケースが多い ・総量規制の対象にならない | ・一般的な銀行融資よりも金利が高い ・一般的な銀行融資よりも限度額が低い ・別の銀行融資を受けにくくなる可能性がある |
資金調達にビジネスローンを利用するメリットとしては、融資を受けるまでの日数が短い、無担保・無保証で利用できるケースが多い、といったことが挙げられます。以下、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
1. 融資を受けるまでの日数が短い
申し込んでから融資を受けるまでの日数が短いことは、ビジネスローンの大きなメリットです。
事業を行っていると、支払いなどのために急に資金が必要になるケースもあるでしょう。一般的な銀行融資や日本政策金融公庫などの公的融資を利用すると、審査に1〜3ヵ月程度かかり、必要な資金をすぐに得られない場合もあります。
一方、ビジネスローンの場合は、審査や融資を素早く行ってもらえます。融資を受けるまでの期間は、最短即日、3〜5営業日以内、1週間以内など、ビジネスローンによっても異なりますが、すぐに資金を調達したいという場合に役立つでしょう。
2. 審査がそれほど厳しくない
融資を受けるための審査があまり厳しくないことも、ビジネスローンを利用するメリットのひとつです。ビジネスローンは、一般的な銀行融資を受けにくい個人事業主や中小企業を対象とした商品であるため、審査基準は比較的緩く設定されています。
- 事業状況に問題はないか
- 税金の滞納はないか
- 提出書類に不備はないか
といった基本的なポイントはチェックされますが、審査はそれほど厳しくありません。一般的な銀行融資の審査に通らない場合は、ビジネスローンの利用を検討するとよいでしょう。
ただし、その分、金利は高めに設定されているので注意が必要です。
3. 無担保・無保証で利用できるケースが多い
一般的な銀行融資や公的融資を受けようとする場合は、担保や保証人を求められます。
個人事業主や小規模な企業の場合は、担保になる不動産を所有していない、保証人になってくれる人がいない、といった理由で融資を受けられないケースも多いでしょう。
ビジネスローンの場合、担保や保証人なしで融資を受けられるケースも多くあります。ただし、商品によっては保証人を求められる場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
4. 総量規制の対象にならない
総量規制の対象にならないことも、ビジネスローンを利用するメリットといえるでしょう。
総量規制とは、「個人が貸金業者などから借りられる金額の総額は、年収の3分の1まで」というルールのことです。返済能力を超える借金を防ぎ、利用者を守る目的で、このルールが設けられています。
総量規制により、消費者金融やクレジットカード会社などから、年収の3分の1を超えるような大金を借りることはできません。
企業の場合、総量規制は適用されませんが、個人事業主はこのルールに縛られてしまいます。年収が低く、必要な資金を調達できない場合は、総量規制の対象外であるビジネスローンの利用を検討するとよいでしょう。
設備投資や事業拡大のために多額の資金が必要といった場合には、ビジネスローンが最適です。ただし、返済計画はしっかりと立てておきましょう。
資金調達にビジネスローンを利用する3つのデメリット
資金調達にビジネスローンを利用することには多くのメリットがある一方で、
- 一般的な銀行融資よりも金利が高い
- 上限の限度額が低い
- 将来的に別の融資を受けにくくなる可能性がある
といったデメリットもあるため注意が必要です。
ここでは、ビジネスローンを利用する3つのデメリットを紹介します。
1. 一般的な銀行融資よりも金利が高い
金利が高いものが多いことは、ビジネスローンの大きなデメリットです。
審査が緩く、担保や保証人が必要ない分、一般的な銀行融資や公的融資よりも金利は高く設定されています。商品やプランにもよりますが、公的融資では0.3〜2%、一般的な銀行融資では1〜4%という金利である一方、ビジネスローンの場合は10%を超えるものも多いため注意が必要です。
ビジネスローンは、急な支払いなどで一時的に資金が必要だが来月には返済できる、といった短期間の資金調達に向いているといえるでしょう。
逆に、長期間の利用には注意しなければなりません。利息が膨らみすぎて返済しきれなくなる可能性もあるため、利用前に慎重に検討することが重要です。
2. 一般的な銀行融資よりも限度額が低い
借入限度額が低めに設定されていることも、ビジネスローンのデメリットのひとつです。
一般的な銀行融資や公的融資の場合、1,000万円以上や1億円以上という限度額が設定されているローン商品もありますが、ビジネスローンの場合、限度額は300〜500万円程度というケースが多いでしょう。
ビジネスローンは一時的な支払いなどには役立ちますが、事業を大きく拡大するための資金がいるという場合には、他の手段を検討することも必要です。
また、融資してもらえる金額は審査によっても異なります。必ず限度額まで融資してもらえるわけではない、という点も把握しておきましょう。
3. 別の銀行融資を受けにくくなる可能性がある
ビジネスローンを利用すると、将来、別の銀行融資を受けようとするときに、審査に通りにくくなる可能性があります。とくに、ノンバンクが提供するビジネスローンを利用する場合は注意が必要です。
ノンバンクを利用していると審査の際に、
- 「一般的な銀行融資の審査に通らなかったのでは?」
- 「経営状況があまりよくないのでは?」
などと判断されやすいからです。
ビジネスローンは金利が高いため、「返済が苦しいのでは?」と思われることで審査に通りにくくなるケースもあります。
法人の場合は、どこから融資を受けているかについて決算書に記載して提出するケースが多く、ビジネスローンの利用状況が審査に大きな影響を与えます。将来的に別の銀行融資などを検討している場合は、ビジネスローンの利用は慎重に行いましょう。
ビジネスローンとカードローンの違いとは?3つのポイントで解説
ビジネスローンとカードローンは、利用目的が制限されているか、総量規制の対象になるか、といった点で異なります。ここでは両者の違いを解説しますので、チェックしておきましょう。

1. カードローンは利用目的が限定されていない
ビジネスローンは、事業資金を調達するためのローン商品です。開業資金や設備投資用の資金として利用することは可能ですが、生活費などとして使うことはできません。
一方、カードローンの場合はとくに利用目的の制限はないため、生活費などが必要な場合にも利用できます。事業資金としても利用できるため、借入金を幅広い用途に使いたい場合は、カードローンを活用するとよいでしょう。
2. カードローンは総量規制の対象になる
前述のとおり、ビジネスローンは総量規制の対象とならないため、年収の3分の1を超えるような金額でも借りられます。借入限度額が設定されているため、いくらでも借りられるわけではありませんが、年収とは関係なく利用できるのがビジネスローンの大きな特徴です。
一方、カードローンは総量規制の対象となります。個人の返済能力の範囲内での利用が前提であるため、高額の借金はできません。年収600万円の場合は、その3分の1である200万円が上限です。
3. カードローンは無担保・無保証人で利用できる
カードローンは、基本的に無担保・無保証人で利用できます。気軽に利用できることは、カードローンの大きなメリットといえるでしょう。
ビジネスローンの場合も無担保・無保証人で利用できるケースが多いのですが、なかには保証人が必要な商品もあるため、事前にチェックしておくことが大切です。
審査に通りやすいビジネスローンの3つの特徴
審査に通りやすいビジネスローンの特徴としては、
- 中小金融機関が提供するローンである
- 金利が高めに設定されている
- ビジネスローン専門の金融機関である
といったことが挙げられます。それぞれの特徴について順番に見ていきましょう。
1. 中小金融機関のビジネスローン
一般的に、大手金融機関より中小金融機関のビジネスローンのほうが、審査に通りやすいといえるでしょう。
大手金融機関は、個人の信用情報や企業の業績などを厳しく審査する傾向があります。さまざまな数値データをもとにAIが審査を行うケースも多く、あまり柔軟な対応はしてもらえません。
中小金融機関の場合は、人の手で審査を行うことが多いため、数値データだけではなく、個人の人柄や企業の活動などにも配慮して柔軟な対応をしてもらえるケースもあります。
大手のビジネスローンの審査に通りにくい場合は、中小金融機関のローン商品を検討してみるとよいでしょう。
2. 金利が高めに設定されている
金利が高めに設定されていることも、審査に通りやすいビジネスローンの特徴のひとつです。
金融機関は、金利を高く設定することで多くの利息を回収しつつ、貸し倒れのリスクに備えようとしているため、審査は比較的緩い傾向にあります。
ただ、借りやすいというメリットがある一方、利息だけで返済が苦しくなるケースもあるため、利用する際は注意しましょう。法的な上限金利を超えていないかを確認しておくことも大切です。
金利の上限は、貸金業法により、貸付金額に応じて15〜20%と設定されています。20%を超えるような高金利の場合、違法業者である可能性もあるため注意が必要です。
3. ビジネスローン専門の金融機関である
さまざまなタイプのローン商品を扱う金融機関よりも、ビジネスローンを専門に扱っている金融機関のほうが、審査が緩い傾向にあります。
一般的な金融機関では、ビジネスローンの融資実績が少なく、リスクを避けるために厳しく審査を行うケースもあります。
一方、ビジネスローンを専門に扱っている金融機関は、多くの実績やノウハウがあるため、リスクを避けやすく、比較的審査に通りやすいといえるでしょう。
おすすめのビジネスローン3社
中小企業や個人事業の事業者が活用しやすいビジネスローン業者を3社ほど厳選しました。
主な選定軸は下記4点です。
- 金利(最低金利も重要だが、最大金利にも注目する)
- 融資限度額(最大融資額が出ることは滅多にありません)
- 最長返済期間(長ければ長いほど資金繰りは楽ですが、条件が厳しくなります)
- 融資実行までの期間(早ければ早いほど良い)
ビジネスローン会社 | 融資金利 | 融資限度額 | 最長返済期間 | 融資までの日数 |
AGビジネスサポート(株)
![]() おすすめ度:★★★★★ | 変動金利 (2.49%~14.8%) | 100万円~5億円 | 30年 | 最短翌日 |
MRF(エム・アール・エフ)
![]() おすすめ度:★★★★ | 変動金利 (4.00%~9.9%) | 100万円〜3億円 | 15年 | 最短7日 |
デイリーキャッシング おすすめ度:★★★ | 変動金利 (5.2%~14.5%) | 200万円〜5,000万円 | 30年 | 最短当日 |
各社で独自の審査基準がありますので、片方が通らなくても、もう一方は通るということがあります。
そのため、融資実行までのスピードを上げるのであれば、まずは複数サービスに審査を依頼することがおすすめです。
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ビジネスローンをうまく活用して事業資金を調達しよう!
今回は、ビジネスローンの概要やメリット・デメリットなどを紹介しました。
ビジネスローンは、
- 融資を受けるまでの日数が短い
- 審査があまり厳しくない
- 無担保で利用できる
といったメリットがあります。一般的な金融機関や公的機関の融資を受けにくい中小企業や個人事業主でも利用しやすいため、うまく活用して事業資金を調達しましょう。
ただし、
- 金利が高めに設定されている
- 限度額が低い
- 他の資金調達方法に悪影響が出る
などのデメリットもあるため注意が必要です。短期間で返済できる場合に利用するなど、返済計画をしっかりと立ててから融資を受けるようにしましょう。
もしビジネスローンも含め、たくさんある資金調達方法から「自社に適切な資金調達方法を模索したい方」は、資金調達代行サービスの「中小企業の融資代行プロ」にご相談(無料)ください。
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銀行や日本政策金融公庫からの資金調達は、知識・経験もなしに「なんとなく」で進めると必ず失敗します。資金調達には金融機関の幅広い知見が必要で、成功には一定のノウハウが欠かせません。
「中小企業の融資代行プロ」は、成果報酬型で資金調達を支援するコンサルティング(代行)サービスです。これまで500件以上の資金調達のご相談を受けて「100万円〜5億円」「多様な資金調達方法」など、数多くの実績をあげてきました。
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<外部参考サイト>
金融庁:「貸金業法のキホン」