通過率がグッと上がる!「信用保証協会の審査」通るコツと落ちる理由、難易度を解説

これから信用保証協会付き融資審査を受ける経営者の中には、

「どうやったら審査が通るのか?
「何をしたら断られるのか?

と不安な方も多いのではないでしょうか?

中小企業経営者

信用保証協会の融資審査を検討している。スムーズに融資を受けるために、審査内容や落とされる理由、審査を通過するコツについて知っておきたい

ベンチャー経営者

融資を受けたいが、知り合いからは保証協会の審査は「落ちる」と聞いた。審査を受けるとき、何に気を付ければいいのだろう…?

中小企業経営者B

これから保証協会の面談があるのだが、「信用保証協会」って…名前からして堅そうで、厳しそう…。審査もきっと厳しいんだろうな…。

信用保証協会は、信用力が低いといわれる中小・零細企業の融資にとってかなり心強い(優しい)保証機関ですまた、審査も基本を抑えていればそこまで厳しくありません

信用保証協会は「信用保証協会法」によって設立された認可法人のため、銀行融資を保証し、中小企業の資金繰りを支援することが目的の機関のため、中小零細企業に寄り添ってくれる保証機関なのです。

そのため、「審査のポイントやコツ」、「審査基準」「断られる(落とされる)理由」について知っておけば、審査はスムーズに進めることが可能です。

私はこれまで、「中小企業の融資代行プロ」という資金調達サービスで、本当にたくさんの経営者の「資金繰り」や「資金調達」のご支援してきました。

記事の筆者
「岡島光太郎」の写真

著者プロフィール

これまでの支援実績
個人事業主 / 創業後スグの1人法人 / 売上300億の法人
資金調達額「100万円」〜「5億円」
幅広い会社規模で、資金調達 / 財務・資金繰りコンサルを経験

本記事を読めばわかること

  • 信用保証協会の融資とは
  • 「審査の流れ」や「審査基準」
  • 審査で必要になる書類の種類
  • 信用保証協会の審査に落とされる理由
  • 審査を有利に進めるコツ

本記事を読めば、保証協会からの評価が上がり、信用保証協会付き融資を受けやすくなります


銀行や日本政策金融公庫からの資金調達は、知識・経験もなしに「なんとなく」で進めると必ず失敗します。資金調達には金融機関の幅広い知見が必要で、成功には一定のノウハウが欠かせません。

「中小企業の融資代行プロ」は、成果報酬型で資金調達を支援するコンサルティング(代行)サービスです。これまで500件以上の資金調達のご相談を受けて「100万円〜5億円」「多様な資金調達方法」など、数多くの実績をあげてきました。

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目次

「信用保証協会付き融資」とは、保証協会が保証人になる融資のこと

信用保証協会付きの融資とは、別名「マル保」と呼ばれている、公的機関である信用保証協会が保証人となることで受けられる融資のことです。つまり、銀行がリスクを負わずに事業者にお金を貸すことができる制度のことです。

一般的に、中小企業は融資の返済ができなくなるリスクが高いです。その結果、中小企業が融資を受ける場合、銀行が融資を渋ることはよくあります。

とくに、銀行取引をこれまでしていない中小企業の場合は、いきなり銀行から直接融資(プロパー融資、と言います)を受けるのは不可能です。

なぜなら、融資取引の実績がない会社が「本当に申請者に返済能力があるのか?」を銀行が判断できないからです。そこで登場するのが、信用保証協会です。

信用保証協会は、中小企業の債務(融資)の保証をし、万が一債務者(中小・小規模企業)の返済が滞った場合に、銀行に立替払いをしてくれる「代位弁済」を行います。

「代位弁済」は借金がチャラになるわけではなく保証協会に借入の残金を返済する必要はあります。ご注意ください。

銀行は、仮に融資をした中小企業からの返済が滞った場合でも、信用保証協会が代位弁済してくれるので、リスク無く安心して融資を行うことができるのです。

逆に中小企業は、信用保証協会がいることで銀行の融資審査に通りやすくなるというメリットがあります。このリスクを保証協会が取る代わりに、中小企業は信用保証協会に保証料を支払うのです。

信用保証協会が皆さんに代わりリスクを負うことで、「中小企業や小規模事業者」「金融機関(銀行)」の双方にメリットが生まれ、融資取引がスムーズに進むのです。

信用保証協会の融資審査の「2つの流れ/パターン」

信用保証協会の融資審査をする方法は、下記2つの流れ・パターンが存在しています。

  1. 信用保証協会に「直接申し込む
  2. 金融機関(銀行)を通して申し込む

なお、どちらの流れ・パターンであっても、それによって審査が有利・不利になることはありません。それぞれの審査の流れを見ていきましょう。

流れ1. 信用保証協会に「直接申し込む」場合

信用保証協会に直接融資審査を申し込む場合、まず自分の事業所がある地域を管轄している信用保証協会を探し、審査を申し込みます。

流れを整理すると下記の通りになります。

STEP

管轄の信用保証協会を調べ、申し込む本人が窓口に出向く

STEP

信用保証協会の担当者と面談し、申込書を受け取る

STEP

申込書に必要事項を記入し、必要書類を添付して提出

STEP

信用保証協会によって審査が実施される

STEP

審査通過後、信用保証協会から銀行など金融機関の融資斡旋を受ける

STEP

銀行など金融機関によって融資審査が行われる

STEP

銀行など金融機関から融資が実施される

一方、信用保証協会の中には「直接申込みを受け付けていない協会」もありますので、事前にしっかりチェックしてから申し込みするようにしましょう。申し込み後、信用保証協会は依頼者の情報を精査し、返済能力があるかどうか、信用保証するに値する事業者かをチェックします。

信用保証協会の融資に合格すると、次に信用保証協会の側から事業者へ適切な金融機関が紹介されます。

その次に、今度は金融機関が融資のための審査を行い、審査に合格すると融資実行です。

参考>>東京信用保証協会「初めてのご利用かんたんガイド」

流れ1. 「金融機関(銀行)を通して申し込む」場合

一方で、金融機関(銀行)を通して信用保証協会の融資審査を依頼するパターンもあります。
※中には「商工会」や「商工会議所」、「中小企業団体中央会」等などでも申し込みできることもありますが、今回は割愛します。

まず中小企業が金融機関(銀行)に融資を申し込みます。

その後、金融機関(銀行)が通常の融資審査をおこない、必要と判断されレヴァ信用保証協会に保証を依頼します。

次に、金融機関(銀行)から依頼を受けた信用保証協会が審査をおこない、審査に合格すると金融機関(銀行)へ「保証承諾」の連絡が入ります。この「信用保証協会からの保証承諾」があって初めて、金融機関(銀行)はあなたの会社に融資を実施することができるのです。

流れを整理すると、下記の通りになります。

STEP

金融機関(銀行)の窓口に出向く

STEP

融資申し込み手続きと同時に、信用保証の申し込み手続きを実施

STEP

金融機関(銀行)の融資審査が実施される

STEP

金融機関(銀行)の審査通過後、金融機関(銀行)が信用保証申込書を信用保証協会に提出

STEP

信用保証協会が審査を実施

STEP

審査通過後、信用保証協会が金融機関(銀行)に「信用保証書」を送付する

STEP

金融機関(銀行)から融資が実施される

金融機関(銀行)経由の申し込みの場合は、信用保証協会への連絡は金融機関(銀行)が全て実施してくれるため、融資を申し込む事業者が信用保証協会に直接連絡を取る必要はありません

参考>>全国信用保証協会連合会「信用保証のお申込の流れ」

信用保証協会4つの審査基準

信用保証協会の融資審査に通るためには、チェックされる審査基準を知っておくことが重要です。信用保証協会の4つの審査基準を見ていきましょう。

  1. 保証協会の利用条件を満たしているか
  2. 資金使途は「明確」で「根拠があるか」?
  3. 業績はどうか?返済能力はあるか?
  4. 経営者の信用力

審査基準1. 利用条件を満たしているか(保証資格があるか)

最初の審査基準は、「利用条件を満たしているか?」です。よく「保証資格はあるか?」なんて言ったりもします。

信用保証協会は、中小企業や小規模事業者の方を支援するために国が設置している機関なので、すべての事業者を保証することはできません。したがって利用には条件があり、企業規模や資本金の金額によって利用の可否が決まるのです。

たとえば製造業等では、資本金3億円以下で従業員数300人以下の企業でなければなりません。小売業・飲食業では資本金5,000万円以下、従業員50人以下、サービス業では資本金5,000万円以下で従業員100人以下などと決められています。

業種資本金従業員数
製造業
(建設・運輸・不動産業含む)
3億円以下300人以下
(小規模事業者:20人以下)
ゴム製品製造業
(自動車または航空機用タイヤおよび、チューブ製造業・工業用ベルト製造業を除く)
3億円以下900人以下
(小規模事業者:20人以下)
卸売業1億円以下100人以下
(小規模事業者:5人以下)
小売業・飲食業5,000万円以下50人以下
(小規模事業者:5人以下)
サービス業5,000万円以下100人以下
(小規模事業者:5人以下)
ソフトウェア業、または情報処理サービス業3億円以下300人以下
(小規模事業者:20人以下)
旅館業5,000万円以下200人以下
(小規模事業者:20人以下)
医業を主たる事業とする法人300人以下
(小規模事業者:20人以下)

加えて、信用保証協会にはそれぞれ管轄区域が決まっているので、融資を申し込む信用保証協会の管轄区域内で事業実態がなければなりません。

また他には、

  • 1年以上の営業実績はあるか?(創業融資の場合は除く)
  • (許認可事業の場合)許認可を取っているか?もしくは取得予定はあるか?
  • 公序良俗に反していないか?
  • 反社会的勢力ではないか?

参考URL>> 一般社団法人全国信用保証協会「ご利用条件」

審査基準2. 資金使途/効果が明確か

資金使途は必ずチェックされる審査項目です。資金使途が明確でないと、銀行も保証協会も融資審査は通りません。

信用保証協会付き融資の場合、事業継続のための運転資金設備資金が対象となります。

新しい事業を始めるために運転資金が必要であるなら、どの程度の金額をどのように使うのかを明確に説明できなければなりません。また、何らかの設備を導入するのであれば、その見積書や請求書などを添付して資金使途を明確にする必要があります。

資金使途には、下記のように大きく2つの種類があります。

  • 設備資金
    →設備購入の資金(土地/建物/機械/車/備品など)
    →金額が大きいことが多い為、見積書提示が必須になる
  • 運転資金
    →設備資金以外のお金(支払い代金/経費など)

上記の中でも、多くの会社が活用するのは「運転資金」です。運転資金は、さらに下記7種類があります。

  • 経常運転資金
    →運転資金の代表格。売掛金・受取手形回収までのつなぎ資金
  • 増加運転資金
    →売上が増えたことによる、経常運転資金の増加分の資金のこと。
    →シンプルに、売上が増えると一時的に資金繰り悪化の対策資金ということ。
  • 季節資金
    →小売業などで多く見られる、季節変動の売上の波に対応する資金
  • 決算資金
    決算後に発生する大きな税金支払い(消費税除く)のための資金
    →税金発生は黒字経営が前提のため、銀行が貸しやすい資金。
  • 賞与資金
    賞与時期の短期的な賞与支給のための資金
    →短期的な資金貸与のため、返済期間は短期になる。
    →賞与を出せるくらい会社が好調と判断されるため、銀行が貸しやすい資金。
  • 赤字補填資金)
    →基本的に銀行は「赤字を補填するために融資をする」という論理は皆無です
    →メインバンクが、顧客からの精緻な経営改善計画書の提出があって資金を出すことはあります。
  • 余裕資金
    「経常運転資金+α」の資金のこと。いざという時のために資金を増やすために使われる。
    →赤字や、現金が少ない会社は余裕資金は認められない。(黒字/現金がたくさんある時に使うべき)

ポイント(コツ)としては、

  • 保証対象業種(事業)に関わる資金使途であること
  • [運転資金] 申請した資金の必要性と、資金効果その内訳。
  • [設備資金] 申請した資金の必要性と、投資効果。また見積もりの妥当性。

融資を受けることにより業績が向上し、十分返済できると納得してもらわなければならないのです。

審査基準3. 会社の業績や返済能力

「会社の業績」も信用保証協会の融資審査でチェックされる審査基準です。なぜなら、信用保証協会も金融機関も、貸したお金がきちんと返済されることを望んでいます

したがって、「返済能力に不安がある企業」には融資しません。会社の業績が伸び悩んでおり、赤字経営が続いている企業の場合、返済能力に不安があると判断されるかもしれません。

一方、赤字が続いていても、融資によって将来性のある事業が行えると説得することができれば、融資の可能性はあるでしょう。場合によっては、事業計画書とともに返済計画を提出することを求められることもあります。

返済能力については、

  • 資金繰り状況
  • 資金調達力
  • 財務諸表

など、あらゆる材料をもとに総合的に判断をされています。具体的には下記のような点を着目をしています。

  • 現在、利益(キャッシュフロー)を確保できているか?
  • 内部留保は十分に保持しているか?
  • 今後、借入を返済できるだけの利益(キャッシュフロー)を確保できそうか?

そのため、上記をうまく理解してもらうためには、まずは資金繰り表を作成し、「今も将来も、借入を返済できますよ」とアピールするのが1番効果的です。無理のない返済ができるか、きちんと考えていることをアピールしましょう。

なお、資金繰り表の詳しい作り方については、下記の記事を参考にしてください。

審査基準4. 経営者自身の信用力

会社の業績とともに重視されるのが経営者自身の能力や、人柄です。「あまり融資とは関係ないのでは?」とも思う方もいる部分ですが、融資担当者は経営者自身の能力と人柄をよく見ています

たとえば、経営者自身の信用情報をチェックしたり、申請内容を精査したりして、経営者が信用に足る人物かを確かめるのです。提出される書類や面談では、回答する内容はもちろんのこと、経営者自身の熱意や計画性もチェックされます。

具体的には、下記のような資質を注視しています。

  • 企業経営力(業界動向把握 / 事業概況把握 / 従業員管理能力)
  • 経営意欲(成長志向 / 研究開発意欲 / 経営革新への取り組み)
  • 信頼性(経験 / 実績 / 責任感)

参照>> 東京信用保証協会|初めてのご利用かんたんガイド

また他にも「経営理念・ビジョン」や「経営の考え方」、「経営方針」、「後継者の有無や育成状況」なども、状況に合わせて審査のコツ・ポイントに含まれています。

銀行や日本政策金融公庫からの資金調達は、知識・経験もなしに「なんとなく」で進めると必ず失敗します。資金調達には金融機関の幅広い知見が必要で、成功には一定のノウハウが欠かせません。

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信用保証協会の融資審査の期間・日数は「約1週間前後」

信用保証協会の融資審査を申し込む場合には、どのくらいの審査期間・日数があるのかを知っておく必要があります。とくに、急いで資金調達したいと思っている場合には、融資審査の期間・日数を計算して準備を進めなければなりません。

信用保証協会の融資審査にかかる「期間」や「日数」は、約1週間前後です。年末などの繁忙期や長期休暇期間を挟むなどのタイミングになると、審査結果まで最長で1ヶ月程度かかるなんてこともあります。

そのため、万が一1ヶ月以上経っても審査結果がわからない場合は、申し込みをしている金融機関(銀行)を通して審査状況を確認してみるのが良いでしょう。

また、保証協会の審査結果は平均的に1週間前後で結果は出るものの、さらに銀行などの金融機関による融資審査があるので実際の融資実行までは1ヶ月から2ヶ月程度かかると考えておくべきでしょう。

書類に不備などがあるとさらに時間がかかることもあるので、余裕をもって資金調達の計画を立てる必要があるのです。

信用保証協会の融資審査の必要(必須)書類は8つ

書類信用保証協会の融資審査には、いくつかの必要書類を提出する必要があります。まずは下記の、

  1. 信用保証委託申込書(保証人等明細)
  2. 申込人(法人/法人)概要
  3. 信用保証依頼書
  4. 信用保証委託契約書
  5. 個人情報取扱いに関する同意書
  6. 確定申告書(決算書)
  7. 商業登記簿謄本
  8. 印鑑証明書

が必要となります。これらの書類は基本的に、信用保証協会のホームページでダウンロード可能です。

上記の中で、決算書(もしくは、確定申告書)の原本は提出してしまっているので、コピーを使うことになるでしょう。
※決算書の「別表」と「勘定科目明細」の添付も必要なので準備しましょう。

決算書は会社の業績を証明するのに必要となる書類なので、忘れずに提出することが重要です。商業登記簿謄本は、事業所を管轄している法務局で申請することもできますし、オンラインで申請することも可能です。

なお、銀行が融資審査で決算書の何を見ているのか?をもっと詳細に知りたい方は、下記の記事が参考になるはずです。ぜひご参考ください。

印鑑証明書は市町村役場で申請するか、自治体によってはコンビニエンスストアで発行可能な場合もあります。

商業登記簿謄本や印鑑証明書は、基本的に3ヶ月以内に発行したものを提出するようにしましょう。

上記の必要書類に加え、フォーマットが決まっているものや、信用保証協会によって特別に必要となる書類もあるかもしれません。詳しくは管轄する信用保証協会に問い合わせてどんな必要書類があるのか確認しておきましょう。

信用保証協会の融資審査で落ちる(断られる)理由4つ

信用保証協会は中小企業や小規模事業者の方を支援するために設置されていますが、すべての経営者が審査に通るわけではありません。信用保証協会の審査に断られる(落ちる)恐れがある4つの理由を見ていきましょう。

落ちる理由1. 支援の対象外の業種

まず、信用保証協会の支援の対象外の業種の場合には審査に通ることはできません。たとえば、

  • 農林漁業
  • 金融業
  • 宗教法人
  • 性風俗に関係する事業
  • 非営利団体

などは、信用保証協会の支援の対象となりません。当然ですが、反社会的勢力であると判断された場合も同様に審査に通ることはできないでしょう。

落ちる理由2. 休眠会社として解散したとみなされている場合

信用保証協会の審査を断られる別の理由は、会社として解散していると見なされている場合です。株式会社として最後に登記してから12年以上が経過すると、会社法第472条1項の規定により休眠会社と認定されます

休眠会社と認定されてから2ヶ月以内に事業を継続しているという届け出を出さないと、会社が解散したものと見なされてしまうのです。信用保証協会の支援の対象にもならず、審査に落ちてしまうでしょう。

落ちる理由3. 会社の信用力が足りない

信用保証協会の審査に落ちるもっとも大きな原因は、会社の信用力が足りない場合です。たとえば、

  • 会社が以前に融資を受けていたのにもかかわらず債務不履行になっている
  • 信用保証協会、または金融機関への返済が滞っている(借入の延滞中)
  • 銀行取引停止処分を受けている
  • 事業者、もしくは法人の法的手続きまたは、私的整理手続き中である
  • 税金や社会保険の支払いが滞っている(滞納)
  • 信用保証協会に代位弁済された借入金を返済中である(求償債務が残っている)
  • 以前に受けた保証協会付き融資に、資金使途違反があった
  • 粉飾決算をおこなっている
  • 多額の高金利借入を利用している(ノンバンクなど)
  • 財務内容が悪すぎる(債務超過 / 慢性的な営業赤字など)
  • 事業実態がないと判断された
  • 合理的な理由なしに頻繁に変更がある(商号 / 本店所在地 / 代表者など)

上記の場合には、審査が通りにくく融資を受けるのは極めて難しいでしょう。

落ちる理由4. 役員(取締役)や株主の信用力に問題がある

会社に信用力があっても、役員や株主の信用力がない場合も審査が落ちる理由になり得ます。具体的には、

  • 反社会的勢力である
  • 保証の申込みに暴力団などが介在する場合
  • 社長に傷害事件の前科がある
  • 事業が成り立っておらず、社長のメイン収入が他の会社の給与である
  • 保証が受けられない会社の代表者が、役員や株主にいる
  • 代表者が事業活動が制限される外国人である
  • 書類に虚偽の嘘の記述がある

などに該当してしまう場合は、審査を断られる(落ちる)可能性は高いでしょう。

信用保証協会の融資審査が通るコツ2つ

信用保証協会の融資審査に合格するためには、いくつかのコツを押さえておくことが重要です。もちろん確実に審査に通るとは限りませんが、合格する確率を少しでも高めるために行えることがあります。

信用保証協会の融資審査に通る2つのコツを見ていきましょう。

通るコツ1. 申請書類をしっかり準備する

当然のことに思えますが、融資の申請書類をしっかりと準備することが審査通過への近道です。信用保証協会の融資申請書類には、比較的自由に内容を書き込める部分があるため、会社の情報や将来性をしっかりアピールすることが重要です。

今の業績があまり芳しくなくても、申請書類で将来性があることを詳しく記載すれば審査に通る確率は高くなるでしょう。さらに申請書類をしっかり準備することで、経営者の熱意や人柄を知ってもらうこともできます。

審査を行うのも人間なので、好印象を与える書類を作れるよう努力しましょう。

通るコツ2. 事業計画書・返済計画書を作成する

会社の信用力を別にすれば、審査に通る重要なポイントは返済能力です。したがって、「事業計画書」や「返済計画書」が重要となります。事業計画書では、下記の項目を詳細につくり込む必要があります

  • いくらの融資が必要で、それをどのような目的で用いるのか?
  • その資金で、どのような成果が得られるのか?
  • 毎月どのくらい返済するのか?
  • (返済原資になる)利益を長期的に上げる計画はあるか?
  • (返済原資になる)利益を上げるための月次計画はあるか?

上記の中でも特に、毎月の売り上げや利益に対して、返済額が大きすぎる場合には指摘される恐れがあるので注意が必要です。

利息を含めてきっちり返済できると納得してもらえるように、事業計画書や返済計画書はとくに念入りに作成する必要があるのです。内容のつじつまが合う「具体的な数字」を用いるようにしましょう。


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銀行が、信用保証協会付き融資しか対応してくれないケース(プロパー融資が厳しい理由)

銀行取引に慣れた経営者の方であれば、信用保証協会付き融資(マル保)よりも、借りる法人側に有利なプロパー融資で取引をしたいと考える方も多いでしょう。

しかし、どう頑張ってもマル保でしか融資取引をしてもらえない下記3つのケースも存在します。

  • (その銀行との)初めての融資取引
  • 赤字決算の直後
  • 創業後5年以内

それぞれ、簡単に解説をしていきます。

ケース1. その銀行との初めての融資取引

新しい融資取引銀行(地銀・信用金庫)の場合は、プロパー融資取引をすることは難しいでしょう。結果として、マル保(保証協会付き融資)の取引をするケースが非常に多くなります。

一方で、初めての取引であったとしても「向こう(銀行・信用金庫)から提案をしてきた場合」においては、プロパー融資取引をすることも十分に可能です

「借りてください」と言ってきたのは銀行・信用金庫なので、取引の交渉材料としてプロパー融資提案を求めることができるのです。

ケース2. 赤字決算の直後(もしくは業績が良くない)

当然のことながら、赤字決算直後はプロパー融資の提案は受けにくいと思っておきましょう。また赤字でなかったとしても、業績が悪化しているタイミングでもプロパー融資を受けることは厳しいと思っておくのが無難です。

逆に言うと、赤字決算のような融資が受けづらいタイミングのためにマル保(保証協会付き融資)が存在しているので、このタイミングではマル保を積極的に活用して資金繰りを支えることが良い戦略となります。

ケース3. 創業後5年以内

決算書が5年分揃っていない会社の場合は、プロパー融資ではなくマル保(保証協会付き融資)を提案されるでしょう。

銀行は、会社の業歴や安定性を非常に重要視しますので、5年経っていない会社に対してはリスクの高いプロパー融資を提案できないのです。

銀行が信用保証協会付き融資にせざるを得ない理由(事業性評価融資の限界)

実際に現場で融資のご支援をしていると、ほとんどの中小・零細企業は、銀行から信用保証協会付き融資(マル保)しか提案されることはありません

これは、なにも銀行だけが悪いというわけではなく、銀行を取り巻く環境がそうさせているのだと強く感じています。

銀行融資にマル保が多い理由

  • 融資で儲からなくなっている
  • 銀行員の人数が大幅に足りない
  • 銀行員の大量離職が起きた
  • 優秀な銀行員ほど独立・転職する
  • 保全ありきの審査しかできない

上記の事情から、銀行は一昔前よりもジックリと顧客に向き合い、コンサルティングをしながら融資を進めることが(構造上)できなくなっています。このことから、最近の銀行員の方は、事業性を評価するのがかなり難しくなっている可能性が高いのです。(金融庁からは強く求められているんですが)

また銀行に融資の相談にくる経営者も、「すぐに融資して欲しい!」といった、資金繰りギリギリで相談しに来てしまうため、実際問題、時間をかけて評価をしてあげられないといった背景もあります。

しっかりと事業を評価して融資をしてもらいたいのであれば、少なくとも3ヶ月前(理想は6ヶ月前)から銀行と関係性をつくって担当銀行員と上司を巻き込みながら戦略的、かつ計画的に銀行融資に取り組んでいく必要があると言えます。

信用保証協会付き融資審査でよくある質問(Q&A)

信用保証協会の審査の難易度はどれくらいなのか?

中小企業の経営者が使える、代表的な融資の種類と信用保証協会、それぞれの審査難易度をランキングしました。

  1. 都市銀行(メガバンク)のプロパー融資
  2. 地方銀行のプロパー融資
  3. 信用金庫・信用組合のプロパー融資
  4. 信用保証協会付き融資
  5. 日本政策金融公庫の融資
  6. (制度融資)

上記のため、財務内容があまり良くない法人(個人)や、信用がない創業前後の場合、まずは日本政策金融公庫の融資を検討しましょう。

信用保証協会の審査は厳しいの?審査基準はあるの?断られる理由は?

信用保証協会の審査は、そこまで厳しいとは言えませんが、誰でも審査が通るほど甘いわけでもありません。(返済してもらわないといけませんので)

また、信用保証協会の審査基準は明確には公表されておらず、審査を客観的に評価することは難しいことがほとんどです。ただ、審査で落ちてしまう法人(人)の傾向は下記の通りです。

  • 支援の対象外の業種
  • 休眠会社として解散したとみなされている場合
  • 会社の信用力が足りない
  • 役員(取締役)や株主の信用力に問題がある

詳しくは本記事の「信用保証協会の審査で断られる(落ちる)理由4つ」をご参照ください。

信用保証協会の審査期間はどのくらい?

信用保証協会の審査期間は意外と早く、1〜3週間程度です。しかし、銀行・信用金庫などの金融機関に融資を申し込みをしてから審査完了の連絡をもらうのまでには、約1〜1.5ヶ月ほどかかるのが一般的です。

詳しくは、本記事の「信用保証協会の融資審査の期間・日数は「約1週間前後」」をご参照ください。

信用保証協会の審査で、信用情報は見られるのか?

信用保証協会が、保証をする法人の代表者個人の信用情報(CICなど)を調査することはほぼありません。一方で、過去に信用保証協会の保証付き融資を滞納していたり、代位弁済(借入金の立替払い)をした履歴があるかは確認され、履歴が残っている場合は「返済能力が低い」と判断され、それが理由で審査に落ちてしまう可能性はあります。

審査のタイミングで注意すべきなのは、むしろ銀行や信用金庫の方です。銀行は、保証協会付き融資であっても代表者の個人の信用情報をチェックします。そしてチェックした結果、信用情報に問題があったとしても融資する銀行・信用金庫もあれば、信用情報の問題で融資をしない決断をする銀行・信用金庫もあるのです。

そのため、信用保証協会付き融資を受ける際には必ず、事前に信用情報(CICJICC)を取得してから臨むように心がけましょう。(それぞれ1000円ほどで確認できますし、手続きも簡単です)

信用保証協会の審査面談で聞かれることは?

信用保証協会の審査面談で聞かれる内容は、とてもベーシックな内容です。主には下記の4つについて聞かれることが多いです。

  • 営んでいる事業内容について
  • 事業の今後の発展性
  • 資金使徒(融資のお金を何に、どれくらい使うのか?)
  • 資金効果(使ったお金はどう事業に活かされる予定なのか?)
  • 返済計画(融資をどうやって利益で返していくのか?)

上記以外にも、あなたの回答次第、もしくは保証協会の担当者によって聞く内容が広がったりしますが、しっかりと事業計画を練って、あらゆる想定問答を準備をしていれば問題ないでしょう。

信用保証協会付き融資の返済を止めてしまったら、何が起こるの…?

信用保証協会があなたに代わって、銀行などに返済の立て替えをしてくれます。(これを代位弁済といいます)ただ、その返済立て替えはあくまで「立て替え」であり、借金の帳消しではない、という点は留意しましょう。

銀行への返済は止まりますが、将来的には立て替えをしてくれた信用保証協会に返済する義務があります。そのため、気軽に返済を止めることは控え、基本は融資してくれた銀行に約束通り返済していくことが必要です。

2023年3月に始まった「スタートアップ創出保証」とは?

創業時における「新しい信用保証制度」のことです。創業時の不確実(銀行からすると怖い)な融資なのに、「経営者保証」も「担保」も必要ないという驚愕の保証制度です。(指定の簡単な創業計画書の提出が義務付けられています。)

スタートアップ創出保証の特徴を抜粋すると、下記5つに絞られます。

  1. 経営者の保証不要
  2. 創業〜創業後5年未満の法人(個人事業はNG)
  3. 保証限度額3,500万円(全員に3500万円が約束されるわけではない)
  4. 据置期間:1年
  5. 自己資金1/10以上(あくまで、1/10あれば審査はできるということ)

特に、❶の経営者保証不要というのはかなり大きい制度です。仮に融資を返せなくなっても、会社を畳めば経営者個人からの返済義務はない、ということです。(挑戦しやすくなりますね)

また、創業後1年以上経っていて、業歴も1年以上経っている場合は、マル経融資(外部サイト)MAX2,000万円との合わせ技で、「5500万円まで経営者保証なし」で調達できる可能性も出てきました。

一方で、銀行などの金融機関からするとあまり旨味がない(儲からない&手間がかかる)制度のため、スタートアップ側からメリットを提示できないと、活用しても融資が出ない可能性の方が高く、難易度が高いのが現状です。

参考> 中小企業庁:「スタートアップ創出促進保証

2024年3月から始まる「代表者保証なしの保証協会付き融資制度」とは?

信用保証料を上乗せすれば、法人代表者の連帯保証が不要となる信用保証制度です。「一定以上の財務状況」「管理体制」が整っている会社であれば、ほぼリスクなしで融資を受けることができるようになります。

ただし、この制度を使うには、下記のような一定の要件を満たしている必要があります

◆ 代表者保証なしの保証協会付き融資制度の要件

  1. 金融機関の求めに応じてしっかり書類・資料を提出すること
    →決算書、資金繰り表は基本として、他にも求められる可能性が高い
  2. 会社を使って公私混同をしていないこと
    →例としては、役員貸付をしていない、役員報酬・賞与や配当が過剰ではない「
  3. 債務超過でない。また、2期連続の赤字ではないこと
    →両方揃うのがベストですが、最悪、どちらかは満たす必要があります。
  4. 宣誓書の提出ができること
    →上記の「1.」「2.」を継続的に約束する宣誓書が必要
  5. 代表者が「連帯保証なし融資」を希望していること
    →条件が満たせれば自動的に適応されるものではなく、あくまで経営者本人から金融機関に要望をする必要があります

上記の要件を満たせた上で、保証料を上乗せした法人に対しては、原則、経営者保証を取らないという制度です。

◆ 保証料の上乗せのルール

  1. 直近決算で債務超過ではない
  2. 直近2期連続で赤字(減価償却前利益が)ではない

上記の「1.」「2.」について、片方が満たされている場合は「通常の保証料に0.45%の上乗せ」、両方満たしている場合は「通常の保証料に0.25%の上乗せ」という内容となっています。また、この制度を推進するために3年の軽減措置が発表されています。

詳しくは、下記の参考資料をご参照ください。

参考
経済産業省「保険料上乗せにより経営者保証の提供を不要とする信用保証制度

信用保証協会の融資審査は、会社の信用力がコツ・ポイント

信用保証協会の融資を受けたいのであれば、会社の信用力を上げることが重要です。税金や支払いの滞納があると印象が悪くなりますし、過去に債務不履行があれば融資はかなり厳しくなるでしょう。

今の会社の業績とともに、信用力を高めるための対策を打つことで、信用保証協会の融資を受けやすくなるのです。

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