デットファイナンスとは?その種類やメリット・デメリットを解説

知り合いの経営者から「資金調達するならデットファイナンスでやった方がいい」とすすめられた。だけど、正直デットファイナンス自体も知らないし、メリットデメリットもわからないので今のうちに学んでおきたい

会社を経営して10年以上だけど、今まで借り入れ中心でしか資金調達をしてこなかった。でも、他にも資金調達方法があると聞いたので、デットファイナンスとの違いも知った上で今後の資金調達に活かしたい

会社の資金繰りを気にする経営者であれば、こんな悩みや不安をお持ちでしょう。

会社の堅実な資金計画を確保するため、また、資金不足による経営難や倒産を避けるために資金調達を検討すると、必ずこの「デットファイナンス」という言葉を聞くことになります。

中小やベンチャー企業の経営者にとって、デットファイナンスとは例外なく、「1番身近」で「使いこなせるべき」資金調達方法です

デットファイナンスが上手な経営者はほぼ全員、経営を安定かつ、堅実な経営を実現している傾向があります

本記事は、デットファイナンスを検討している経営者に向けて下記4点について解説・アドバイスをするものです

  1. デットファイナンスの「意味」や「種類」について
  2. 「デットファイナンス」と「エクイティファイナンス」の違いについて
  3. デットファイナンスをすべきケースや向いている人の特徴について
  4. デットファイナンスのメリット・デメリットについて

この記事を読めば、あなたのデットファイナンスの知識は他の経営者と比べても格段に上がります。

デットファイナンスを深く理解できると、こんなメリットがあります

デットファイナンスのメリットを最大限、活かせるようになる
「自分はデットファイナンスに向いているのか?」がわかる
日々の資金繰りの悩みや不安から解放される
銀行口座の残高を気にせず、資金を使いたいときに投資に回せる
あなたの会社が安定するので、精神状態も安定する

デットファイナンスにはいくつかの手法、メリット・デメリットがあるため、本記事を参考にしながら適切な方法を選びましょう。

参考記事>>>【完全ガイド】資金調達方法39種類のメリット・デメリットを一挙紹介

目次

デットファイナンスとは企業が運転資金を借り入れる手法のこと

ビジネスのイメージデットファイナンスとは企業の資金繰りの1つで、外部から資金を借り入れる方法のことを指します。

デットファイナンスのデットは英語の「Debt」で、負債や借金を意味します。

財務諸表の貸借対照表バランスシートでも、デットファイナンスは右側の負債の部に計上します。

デットファイナンスは借金ということになるため負のイメージが強いものですが、企業が成長を考えるときに資金調達について考えることは必須といえます。デットファイナンスをうまく活用できれば、企業を大きく成長させることができます。


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デットファイナンスの種類

「赤」「緑」「青」のボタンデットファイナンスとは簡単にいえば借入のことですが、申し込みの方法はいくつもあります。

金融機関に申し込む方法のほかに、社債を発行したり投資家を募ったりする方法もあるため、状況に応じて最適なデットファイナンスの手法を選択したいものです。

まずは、デットファイナンスそれぞれの方法の特徴や違いを知り、最適な方法を見極めましょう。

1. 金融機関からの借入

借入と聞いてすぐに思いつくのは、銀行などの金融機関からの融資だと思います。

金融機関には一般の人が借りられる住宅ローンやカーローン、教育ローンなどの融資商品があります。

これと同じように、企業が資金繰りを行うときにも、事業者ローンなどの形で金融機関からの借入ができます。

なお金融機関の融資には、

  1. プロパー融資
  2. 信用保証協会の保証付き融資
  3. ビジネスローン

という3種類があります。

信用保証協会を通して保証付き融資を受けるときには保証料の支払いが必要となりますが、プロパー融資であれば必要ありません。

ただし、プロパー融資には通常担保が必要となり、審査にも一定の時間がかかります。

審査条件が比較的緩い借入の方法として挙げられるのがビジネスローンです。ただしビジネスローンは金利が高くなる傾向にあります。

参考記事>>>プロパー融資とは?審査基準やメリット・デメリットを解説
参考記事>>>信用保証協会の融資審査で見られる4つのポイントを詳しく解説
参考記事>>>資金調達で「ビジネスローン」を活用するための基礎知識


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2. シンジケートローン

シンジケートローンとは、複数の金融機関が連合を組んで融資を行う方法のことで、協調融資とも呼ばれます。

1つの金融機関が融資を行うのではなく、複数の金融機関がシンジゲート団を組み、1つの融資契約に基づいて同一の条件で融資をします。

融資自体は複数の金融機関によって分担されますが、ある金融機関がアレンジャーまたは主幹事となって利率や期間を調整します。この方法であれば一度に多額の資金を調達できます。

また、金融機関側にとってもリスクの分散ができ、貸し倒れなどの問題が起こりにくいという良さがあります。

3. 社債発行

資金調達のために社債を発行するという方法もあります。

国は国債を発行して資金を集めることがありますが、企業の場合にも社債を投資家に買い取ってもらうことで資金調達が可能となります。

社債を発行するときにはあらかじめ発行額と期日、利息などを決める必要があります。民間の企業は普通社債と呼ばれる社債を発行することがほとんどです。

普通社債以外に、元利金の返済順位が最後になることを条件に発行される劣後債や、償還期限の定めがない永久社債などの種類があります。

社債の発行は新株発行に似ていますが、株式のように経営権を握られたり経営に口出しをされたりする心配がありません。また、社債で得た資金の使途が自由であるという点も大きなメリットです。

参考記事>>>社債・少人数私募債とは?発行方法や資金調達の流れを解説

4. 私募債発行

私募債とは社債の形態の1つで、募集人数を50名未満に絞る方法をいいます。

スタートアップを行うベンチャー企業や名前が知れていない中小企業が社債を発行しても、投資家はなかなか集まらないのが現実です。

この問題の解決策として、特定の人や会社に声をかけて社債を引き受けてもらう私募債の発行が考えられます。

私募債は発行が比較的簡単で毎月返済の義務がなく、格付け評価が高まりやすいのが魅力です。

参考記事>>>社債・少人数私募債とは?発行方法や資金調達の流れを解説

5. その他のデットファイナンス方法

近年では、ソーシャルレンディングやクラウドファンディングなどの方法で投資を募る企業も増加してきました。

また、コマーシャルペーパーを用意して資金調達を行うケースもあります。

参考記事>>>クラウドファンディングで資金調達!メリット・デメリットは?


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デットファイナンスとエクイティファイナンスの比較

天秤で比較して困ってる人企業のファイナンス手法にはデットファイナンスのほかにもエクイティファイナンスという方法があります。

エクイティとは株式または株主資本のことをいいます。株式や新株予約権などを発行することで資金繰りを行うことをエクイティファイナンスと呼びます。

ここからは、デットファイナンスとエクイティファイナンスの違いについて比較していきましょう。

1. デットファイナンスの特徴とは

デットファイナンスは借入資金で、他人資本となります。

そのため、財務諸表の貸借対照表上では負債として扱われることになります。

また、デットファイナンスには返済義務があるため、借入金額が多いときには金銭的な損失が増えていくこともあります。

ただし、デットファイナンスは資金調達が株式に関係しないため、多額の借り入れを行っても株主に経営を握られる心配がありません。

2. エクイティファイナンスの特徴とは

エクイティファイナンスでは、調達した資金は企業の資本となるため、自己資本として扱われるのが一般的です。

貸借対照表上でも資本として記載されるなど、プラスのお金として扱われます。

また、エクイティファイナンスには基本的に返済義務がありません。

ただしエクイティファイナンスででは株式を購入してもらい資金調達を行うため、多く発行すればするほど経営の舵取りがしにくくなっていきます。

参考記事>>>【完全解説】エクイティファイナンスとは?その種類やメリット・デメリット


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デットファイナンスをすべきケースや向いている人の特徴

たくさんの「いいね」デットファイナンスが向いているか否かは企業の状況によって異なります。

デットファイナンスが向いていないにもかかわらず無理に借り入れを行ったときには大きなリスクを背負い込む可能性もあるため、気をつけましょう。

ここからは、デットファイナンスが向いているケースについて紹介します。

1. 返済の目処が立っている

デットファイナンスには返済義務が生じるものです。

借入金を返済できる見通しがないままに多額の資金を得ると、あとあと資金繰りがうまくいかなくなってしまいます。

しかし、売り上げがアップする見通しが立っていたり多くの売掛金があったりするのであれば、将来的に返済するのはそれほど難しくないでしょう。

返済の目処が立っているのであれば、デットファイナンスを利用するのが最適です。

2. 担保がある

デットファイナンスでは現金での返済のほかに、担保を用意するという方法も選べます。

借入先は、もし現金による返済が行われなかったときには担保を処分することで債権回収をします。担保があればデットファイナンスを低金利で行える可能性が高まります。

また、借入金額も担保がなしのときに比べて高額になる傾向にあります。

参考記事>>>不動産担保ローンで資金調達!その仕組みやメリット・デメリット
参考記事>>>流動資産担保融資(ABL)とは?資金調達に活用する方法を解説
参考記事>>>売掛債権担保融資の意味やファクタリングとの違いを解説

3. 経営権を保持したいと考えている

エクイティファイナンスは株式を株主に譲渡する方法で資金調達を行います。

エクイティファイナンスには返済義務がない代わりに、株式の保有状況によっては株主に経営権や発言権を握られてしまうリスクがあります。

経営に第三者が介入するのを避けたいと考えているのであれば、デットファイナンスを選んだほうが安心といえるでしょう。


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デットファイナンスの資金調達のメリット4つ

電球デットファイナンスの資金調達のメリット・デメリットを、以下の表にまとめました。

メリットデメリット
  1. 種類が豊富
  2. 経営に口出しをされる心配がない
  3. 節税対策になる
  4. 返済実績を作れる
  1. 負債を抱えることになる
  2. 返済に利息がかかる
  3. 景気の影響を受けやすい

デットファイナンスには多くのメリットがあります。

以下のメリットに魅力を感じるのであれば、エクイティファイナンスではなくデットファイナンスを選んだほうがよいでしょう。


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1. 種類が豊富

デットファイナンスには金融機関からの借入のほか、社債発行など複数の種類があります。

企業の周辺には複数の「銀行」や「信用金庫」、「日本政策金融公庫」などがあるため、金融機関から借入を行うときには最適な融資元を選ぶことができます。

1つの金融機関で融資が受けられなかったときにも、別の金融機関から無事融資が受けられるというケースは少なくありません。資金を調達する選択肢が多いのが、デットファイナンスを選ぶ大きなメリットといえるでしょう。

参考記事>>>信用金庫融資の審査基準や通るためのコツを分かりやすく解説
参考記事>>>地方銀行の融資の特徴や都市銀行との違いを詳しく解説
参考記事>>>メガバンク(都市銀行)の融資に関する基礎知識を解説
参考記事>>>資金調達で日本政策金融公庫の融資を受けるメリット・デメリット

2. 経営に口出しをされる心配がない

エクイティファイナンスでは新株発行などの方法で資金調達を行うため、経営権に影響が及ぶことがあるというデメリットがあります。

デットファイナンスは株式とは無関係の方法で資金調達を行います。そのため、いくら借入を行っても経営に口出しされる心配はありません。

3. 節税対策になる

デットファイナンスでは元金に利息をつけて返済するため、金銭的には損をしてしまうと感じる方いるでしょう。

しかし利息を支払った場合には税務上、利息分が損金として扱われます。これによって所得から支払った利息分を差し引けることになるため、節税効果が期待できます。

また、エクイティファイナンスを行うときには資本金の増加に応じて税金の影響を受けることがほとんどですが、デットファイナンスであればこういった心配もありません。

4. 返済実績を作れる

デットファイナンスで滞りなく計画通りに返済を行えば、返済実績があると評価されます。

返済実績を作っておくことには、今後の借入がしやすくなるというメリットがあります。状況によっては、今後よりよい借入条件でのデットファイナンスが受けられるかもしれません。

ただし、返済が一度でも滞ると信用が失われてしまうため、十分に気をつけましょう。


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デットファイナンスの資金調達のデメリット3つ

デットファイナンスを検討するときにはデメリットについても把握しておきましょう。

以下で紹介するデメリットが企業にとって致命的な影響を及ぼすと考えられるときには、デットファイナンスを選ぶのは避けたほうがいいかもしれません。

1. 負債を抱えることになる

デットファイナンスによって調達した資金は借入金という扱いになります。借入金があるうちは、企業はデットファイナンスを負債として計上しなければなりません。

また、借入には一定の返済期限が設けられています。一時的な借入であったとしても、貸借対照表を見たときに借入金が多ければ負債が多く経営がうまくいっていない企業と判断されてしまうことがあります。

資力がないと判断されると融資が受けにくくなるほか、補助金や助成金の申請にも制限が出ることがあるため、気をつけたいものです。

2. 返済に利息がかかる

デットファイナンスを行うときには、費用を毎月一定額ずつ返済していく必要があります。

返済額には元金に応じた利息が発生するため、月々の返済が大きな負担になってしまうかもしれません。返済が滞ったときには企業の評価が失墜することになるため、注意しましょう。

また、返済できなかったときには融資元から訴訟を起こされるリスクもあります。

3. 景気の影響を受けやすい

景気や社会情勢が悪い時期のデットファイナンスには注意が必要です。

情勢によっては金融機関からの貸付が停止する可能性もあり、大きなリスクを被る可能性があります。(ただし、最近はこういう事案も極小になってきました)

長期的にデットファイナンスを行うのであれば、情勢を見極める視点も必要となるのです。

デットファイナンスを行うときにはメリットやデメリットを比較検討しましょう

スポットライトを浴びてる人デットファイナンスは、資金調達が必要となった企業が最初に考える資金繰りのテクニックです。借入という形であれば比較的手軽に資金を調達することができますが、一時的に負債を抱えることになってしまうため、慎重に検討を行いましょう。

とはいえ、デットファイナンスを正しい方法で行えば大きな問題は発生しません。キャッシュフローの悪化を防いで堅実に返済を行えば、企業の評価がアップする可能性も十分に考えられます。

資金調達を行うときには、それぞれの方法のメリットやデメリットを比較し、最適な方法を選ぶことが肝心です。

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