【融資審査テク】勘定科目内訳書で銀行員が見ている7つのポイント

勘定科目内訳書?融資のとき見ているのは、決算書だけでは?

勘定科目内訳書?融資のとき見ているのは、決算書だけでは?

融資審査の際、決算書はチェックしても、勘定科目内訳書は気にしていなかった経営者の方も多いでしょう。

実は、融資審査で銀行は決算書以上に勘定科目内訳書を確認しています。

その理由は、銀行員の知りたいことは決算書の各数値そのものではなく、“取引の詳細”だからです

この記事を読めば、こんなことが実現できます

● 日頃から注意したい勘定科目が分かり、いざ融資という時も安心して臨める
● 「なんで審査に落ちたんだ…?」ということが無くなります。
● 融資を受けやすい勘定科目内訳書を、無駄なく作成できます。

今回は融資審査の際、銀行員が勘定科目内訳書のどこをチェックしているのか、また、経営者が注意したい自身の財務状況についても解説します。

勘定科目内訳書で見られるポイントを理解して、日頃から対策を講じましょう。

目次

勘定科目内訳書とは各勘定科目の内訳を記した書類のこと

勘定科目内訳書とは?

勘定科目内訳書(勘定科目内訳明細書)とは、賃借対照表、損益計算書の内訳を記した書類です

決算書類の1つであり、法人税の確定申告の際に必要となるほか、金融機関から融資を受ける際にも提出を求められる書類です。

銀行員が勘定科目内訳書を重視する理由は“取引の実態”を知りたいから

取引イメージ

銀行から融資を受ける際、審査に必要な書類の1つが決算書類です。

一般的なイメージでは、融資審査では「賃借対照表」や「損益計算書」を入念にチェックするものと思われています。

しかし実は、銀行員は決算書以上に、勘定科目内訳書を穴が空くほど見ています

なぜ勘定科目内訳書が重要かというと、決算書だけでは、取引の実態が把握できないためです

貸借対照表の「売掛金○○円」では、全体像は把握できても、どのような取引の結果発生した売掛金か分かりません。

そのため、取引の詳細が分かる、勘定科目内訳書を見る必要があるのです。

取引相手を見れば、信用できる会社か分かる

勘定科目内訳書を確認することで、下記の2つが明確になります。

  • どこの企業(銀行)と取引しているか
  • どのような取引をしているか

取引先も確認して初めて、「信用できる会社かどうか」判断できるため、銀行員は決算書以上に、細部まで取引を確認できる勘定科目内訳書を重視しています。

そのため、銀行に融資を受ける際は、決算書だけでなく、勘定科目内訳書も確認するようにしましょう。

勘定科目内訳書で銀行員がチェックする7つのポイント

「7」がマークされたマグカップ

銀行員は勘定科目内訳書で、融資を受けに来た企業が信頼できるかどうかを確認しています。

勘定科目内訳書の中でもチェックされやすい下記の内訳について、具体的なポイントを解説します。

  • 預貯金等の内訳
  • 受取手形の内訳
  • 売掛金(未収入金)の内訳
  • 仮払金(前渡金)の内訳
  • 貸付金及び受取利子の内訳
  • 借入金及び支払利子の内訳

また、上記以外にも共通して確認したいポイントも案内します。

1. 信頼できる取引をしているか(勘定科目内訳書全体)

始めに、勘定科目内訳書全体を通して銀行員が見ているポイントは、「本当に信用できる取引かどうか」という点です。

  • どのような企業と取引しているのか
  • その取引先は信用できるのか
  • その取引内容に問題はないか

正しく取引内容を記載するのはもちろん、上記を念頭に置くと、融資を受けやすい勘定科目内訳書の作成につながるでしょう。

2. どのような金融機関から融資を受けているか(預貯金等の内訳)

預貯金等の内訳では、どのような金融機関から融資を受けているか確認します。

金融機関の中でも、比較的審査が厳しい銀行や商工中金などから融資を受けていれば、それだけでも企業の信頼性は向上します

3. メインバンクの融資残高推移(預貯金等の内訳)

預貯金等の内訳では、メインバンクの融資残高推移も確認します。

もしも預金は残したまま、融資残高を年々減らしてしまっている場合は注意しましょう

過去3年間と比較して融資が減っている場合、

  • 企業側に問題があるのではないか?
  • 「そのため融資を控えられているのではないか?」

などの疑いを持たれてしまう可能性があります。

金利条件が良いなどの理由で、さまざまな金融機関から融資を受ける場合もありますが、メインバンクの融資残高推移には注意を払っておきましょう

4. その売掛金は回収できるのか(受取手形の内訳・売掛金(未収入金)の内訳)

受取手形や売掛金の内訳では「本当に回収できる取引(金額)か」を確認します。

過去3年に渡って同一取引先に同一金額の売掛金が残っていたときは、回収できない不良債権として判断されます

そのため、銀行からの融資を希望しているなら、

早めに売掛金を回収する

もしくは、

回収できないなら正しい勘定科目であらかじめ処理しておく

ことをおすすめします。

5. 取引先企業はどこか(受取手形の内訳・売掛金(未収入金)の内訳)

同じく、受取手形や売掛金の内訳では、実際に商品を販売している(卸している)企業自体を確認します。

取引先企業の事業規模、品質管理の厳しさなどを見ることで、融資に来た企業自体の信頼性も判断できます

大手で品質管理の厳しい企業と取引をしていなら、それだけでも、製品力・技術力・営業力など、企業に必要な力が備わっていると判断され、信用につながります。

6. 他社へ貸付はないか(仮払金(前渡金)の内訳・貸付金及び受取利子の内訳)

仮払金や貸付金は企業の信頼が下がりやすい項目のため、資金融資の際は注意しましょう。

特に貸付金に記載があると、銀行員としては、以下の点などに疑問を持つことがあるようです。

  • 銀行に融資審査に来ているのに、他社に貸付ける余裕があるのか?
  • なぜ、商品やサービスを売る会社が貸金をしているのか?

そのため、もし今後融資を希望している場合は、「貸付金の項目は使わない」というイメージを持った方がよいでしょう。

また、仮払金も、売掛金と同様に、過去3年に渡り同一企業に同一金額があると、回収できない不良債権として判断されますので、早めに処理しましょう。

7. 金利は何%か(借入金及び支払利子の内訳)

借入金及び支払利子の内訳では、借入金の平均残高を確認し、その上で何%の金利条件となっているかを確認します。

なお、借入金の平均残高は以下の式で算出します。

(前期借入金+今期借入金)÷2

銀行融資の金利は企業の財務内容(信用状況)によっても変動するため、過去に1%を切っていたものが、直近は1%を上回るようだと、銀行側としては不安要素となってしまいます。

低金利で変動のない状況が理想的といえるでしょう。

中小・ベンチャー企業では経営者の財務状況も確認される

個人情報を確認している

中小・ベンチャー企業が銀行に融資を受ける際は、勘定科目内訳書だけでなく、経営者自身の財務状況も確認されるケースがあるため注意しましょう。

  • 経営者がアパートやマンションを経営している
  • 事務所兼自宅で土地を含めて経営者の所有物

上記のように、不動産を所有する場合は、役員報酬や地代家賃など、経営者の収入も調査した上で融資が決定します。

また、不動産の場合は、借入金の有無も確認対象となるため注意しましょう。

以上のように、中小企業では法人だけでなく、経営者個人の財務状況も合わせて把握することが、適正な融資につながります。

そのため、銀行員が確認するケースがあることを理解しておきましょう。


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勘定科目内訳書は“取引の実態”に注意して作成しよう

銀行員が融資の際、決算書以上に勘定科目内訳書を確認する理由は、「取引の実態」を知りたいからです

そのため、日頃から正確処理を行うことはもちろん、貸付金の科目は利用しない、売掛金は速やかに回収するなどの対処が必要となります。

また、どのような取引をしているか分かりやすいことが、融資審査を通過するポイントです。

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