ベンチャーキャピタル(VC)から資金調達する方法や注意点を解説

事業を急成長させるため、ベンチャーキャピタル(VC)からまとまった資金を調達したいと考えている経営者の人もいるでしょう。

ただ、ベンチャーキャピタルとひと言でいっても、

  • 銀行系
  • 独立系
  • 証券会社系
  • 事業会社系

など、種類はさまざまなので、どこから、どうやって資金調達すればいいのかわからない人もいるはすです。

そこで本記事では、ベンチャーキャピタルから資金調達する方法について詳しく解説します。注意点も合わせてまとめているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

参考記事>>>【完全ガイド】資金調達方法39種類のメリット・デメリットを一挙紹介
参考記事>>>【完全ガイド】ベンチャー企業の資金調達5つの方法と選び方のポイント

目次

ベンチャーキャピタルからの資金調達とは

ベンチャーキャピタルは、成長が予測できるベンチャー企業に出資して、上場することで出資資金の回収や利益を出す投資専門会社のことです。将来性の高い企業や市場に出資し、大きな企業に成長させることで投資した株価が何倍もの利益になることを狙います。

元になる投資資金は投資家から集めているので、当然、増やして返すことで成り立っているのです。そのため、投資する企業に将来性があるか、IPO(上場)の可能性などは厳しく調査が入ります。

また、ベンチャーキャピタルにも、スタートアップ段階のシードラウンドや、商品やサービスの提供が決まった段階のアーリーステージなど、投資先企業のステージに合わせた種類があります。

つまり、自分の会社に合ったベンチャーキャピタルを選び、申し込むところからスタートしなければなりません。

ベンチャーキャピタルからの資金調達は一見難しそうに感じますが、融資限度額がなく、返済義務もありません。

そのため、多額の資金調達ができ、アドバイスやサポートも得られるなど多くのメリットもある方法です。

ベンチャーキャピタルから資金調達する方法

ベンチャーキャピタルから資金調達するには、自分の経営する会社に将来性があることを証明する必要があります。

具体的には、

  • 明確なビジョンや差別化できる要素
  • 経営のスキル
  • 将来性のある市場
  • IPOや会社売却(バイアウト)の可能性

などです。

そもそもベンチャーキャピタルから出資を受けることは、そんなに簡単なことではありません。自力で探す場合は20社以上に連絡を取って、5社程度で話す機会を得られ、うち1社出資が決定すればよいくらいの確率です。

つまり、数多くのベンチャーキャピタルにアプローチをする必要があることを覚えておきましょう。

そして、ベンチャーキャピタル自身の投資スタンスや条件もあるので、それらと合致することが資金調達するために必要な条件になります。

ベンチャーキャピタルから資金調達するメリット

ベンチャーキャピタルから資金調達をするメリットは以下の通りです。

  1. 調達額が大きいので会社を急成長させられる
  2. 一定期間赤字でも問題なく耐えられる
  3. 返済義務がないので失敗しても借金にならない

ベンチャーキャピタルからの資金は融資ではなく、出資なので事業に失敗したときのリスクは減らせます。

そして、融資限度額がないので大きな事業展開ができ、会社を急成長させることも可能です。

事業をはじめたばかりの人でも、ビジネスモデルさえ魅力的であれば、数億円単位の出資が得られる点が最大の魅力といえるでしょう。

ベンチャーキャピタルから資金調達するデメリット

リスクが少なく、メリットが多いように感じるベンチャーキャピタルからの資金調達ですが、気を付けるべきデメリットもあります。

  1. 利益を出すために短期間で急成長する必要がある
  2. 株主になるベンチャーキャピタルが会社経営に関わってくる
  3. 成長が見込めなくなると早期資金回収の恐れがある

出資を受けると、会社のオーナーはベンチャーキャピタルになります。そのため、会社の経営者とはいえ、自分の給与も自由に決めることはできません。

そして、会社のオーナーであるベンチャーキャピタルが経営に口出しするのはもちろん、投資資金の回収や利益のため遅くても5年以内に上場するようプレッシャーをかけられることになります。

また、市場の急変や競合の出現により、会社の成長が見込めなくなると、早期に資金回収を行うケースもあることを知っておきましょう。

返済義務はない出資ではありますが、早期回収の動きが起これば、経営者側の意見や意思が尊重されることはありません。

ベンチャーキャピタルからの資金調達は、「巨額な資金調達が必要なビジネスモデル」「自分の会社を急成長させて上場させたい」など、会社を大きくしたい人にとって大きなメリットがありますが、その分、デメリットもかなりも大きいものになることを認識しておきましょう。

ベンチャーキャピタルを探す3つの方法

3本のダーツ
ベンチャーキャピタルのメリットとデメリットを知ったうえで、検討している方のなかには探し方がわからないという人もいるでしょう。

そこで、ここではベンチャーキャピタルを探す3つの方法について解説します。

1.知り合いからの紹介

ベンチャーキャピタルの探し方として、これまでの仕事関係者、友人、知人から紹介してもらうという方法があります。

ベンチャーキャピタルと繋がりがある人を自分の知り合いから探すのです。

また、すでにベンチャーキャピタルから出資を受けている経営者や商工会議所などあたれるところはあたってみるようにしましょう。

紹介を受けるスタイルのほうが、個人が直接連絡をするより、話を聞いてもらえる可能性は高まります。

2.直接アポイントを入れる

周囲にベンチャーキャピタルと繋がる知り合いがいないようなら、インターネット検索で探す方法もあります。

紹介もなく、突然連絡をすることになるので、返信がある可能性はあまり高くありませんが、積極的にアプローチをすれば話を聞いてもらえる確率も上がります。

また、ベンチャーキャピタルのなかには定期面談会などを開催している会社もあるので、そこから機会を掴むのもひとつの方法です。

3.コンテストやイベントへ参加する

起業家を支援するためにコンテストやイベントが多く開催されています。

こういった場所は多くの起業家やベンチャーキャピタルが集まるので、たくさんの出会いのチャンスでもあります。

入賞することで出資が決定する場合もあるので、ベンチャーキャピタルを探している方は積極的にコンテストやイベントに参加するようにしましょう。

ベンチャーキャピタルが投資する際の株価について

株価算定方法には、

  • 時価純資産方式
  • DCF法
  • 配当還元方式
  • 類似業種比準方式

などさまざまな方式がありますが、どれも決定的な算定方法とは言えず、状況や対象によって使い分けされているのが現状です。

ただ、結局のところ、どの算定方法をとったとしても株価は企業価値を発行した株式総数で割った金額になります。そのため、経営者側としては、可能な限り高い株価で発行して、あまりシェアを下げないように努めるでしょう。

しかし、ベンチャーキャピタルのほうは可能な限り安く株式を買い取り、シェアは高く取りたいはずです。

未公開会社は、上場会社と異なり、客観的な株式市場がないので、ベンチャーキャピタルと経営者側との交渉によって決定するしかありません。会社の資金調達がうまくいっていない状態なら、当然ベンチャーキャピタルが優位に交渉を進めることになります。

逆に会社に将来性があり、他の投資家が多く集まっているような状態なら、投資を受ける会社のほうが優位に交渉を進められるのです。

ベンチャーキャピタルが投資したい企業の特徴

電球ベンチャーキャピタルが投資したくなるような会社にはどんな特徴があるのでしょうか。

ベンチャーキャピタルにもそれぞれ投資スタンスが異なるので一概にはいえませんが、参考までに投資がしたくなるポイント5つ上げてみました。

紹介するすべてが絶対必須なわけではありませんが、ポイントを意識することで資金調達がしやすくなることは間違いありません。

1.市場の将来性

ベンチャーキャピタルは投資先企業のターゲットとする市場が成長傾向にあるかを慎重に判断します。

世の中の流れに乗った市場なら、今後の成長が見込まれるので、投資家からの資金集めもしやすいのです。

また、新商品の投入や市場への参入のタイミングも重要視されます。

タイミングが合っていないと、どんなに成長が見込まれる市場でもうまく波に乗れないといったこともあるでしょう。

結論を言えば、投資先企業がターゲットにする市場の規模や将来性が良ければ、現在優良企業でなくても、赤字経営であってもベンチャーキャピタルから資金調達することは可能です。

2.経営陣の実績を証明する

ベンチャーキャピタルは大金を出資するので、経営陣の実績や手腕の見極めには慎重です。

どんなに成長が見込まれる市場で、よいビジネスモデルと十分な資金があったとしても、経営者が優秀でないと成功できる可能性は軽減します。

何をやるのかも重要ですが、誰がやるのかはもっと大切なのです。

そのため、経営陣の経歴や実績、スキルと人脈については具体的に示す必要があります。

もし現状、経営陣の経験やスキル、能力などが不足していると感じるのなら、新たに別のメンバーを参加させることも検討するようにしましょう。

3.競合との差別化・優位性

企業として確実に成功するためには、競合との差別化や優位性を確保しておく必要があります。

製品やサービス、技術が競合より強くないと、どんなに将来性の高い市場でも成功することはできません。

そのため、自社製品のどこが優れているのかをベンチャーキャピタルに明確に示し、将来性があることを認めさせることが重要です。

たとえ、画期的な新商品で一見競合がいないように見えても、個人がお金を払うのなら、代替となる何かを諦めていることになります。

同じような商品がなくても、同じニーズを解決する何かがあるのなら競合はいることになるのでしっかりリサーチしましょう。

4.販売戦略が明確に描けていること

どんなに良い商品やサービスでも、販売戦略が明確に描けていなければ、売り上げは見込めません。

そのため、

  1. 営業のしかた
  2. 営業する相手(ターゲット)
  3. サービス提供エリア
  4. インターネットや広告での展開

についてはしっかり決めておく必要があります。

販売戦略があってはじめて受注予測金額や見込み顧客数も現実味が出てくるのです。

販売戦略に説得力を持たせるには、販売戦略や営業戦略で実績がある人物を経営陣に加えるのもよいでしょう。

5.IPOによる資金回収ができるか

ベンチャーキャピタルは最終的にIPOによる資金回収を目的にしています。

そのため、IPOまでの最短距離がしっかり描けている事業計画が必要です。

例えば、IPOをするときの売り上げ、経常利益などの事業規模を明確にしたり、利益が上がる具体的根拠があったり、IPOを現実的に視野に入れて動いていることをアピールできることが大切です。

完璧な事業計画は難しいという人は、ベンチャーキャピタルに相談しながらブラッシュアップすることもできます。

しかし、あまりにも中途半端な事業計画だと、最初から考えがないと思われ、話を聞いてもらう機会も失いかねません。

そのため、自分なりにしっかり考え、情報を集めて、ある程度の完成度にしてからベンチャーキャピタルにアプローチすることをおすすめします。


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起業家はベンチャーキャピタルからの資金調達も視野に入れておこう

創業融資を成功させる流れ成長スピードが求められるベンチャー企業にとって、融資限度額がないベンチャーキャピタルは心強い存在です。

現状、ベンチャーキャピタルとの繋がりがないのなら、まず話を聞いてもらうために知り合いに紹介してもらったり、コンテストやイベントなどに積極的に参加したりする必要があります。

ベンチャーキャピタルから資金調達をするには市場の将来性、経営力、事業の競争力や技術などが重視されるので、これらを示す準備もしておくようにしましょう。経営に口出しされたり、株式上場を急かされたりするデメリットもありますが、賢く利用すればよいパートナーシップも築けるはずです。

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